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新潟市内に建つI邸は、コンペにより設計をさせて頂いた住宅です。

写真は南面で、敷地が小高い傾斜地の先端となっていて、
遮るものがない形で日差しが差し込み、
大屋根の2階部分の窓からは、
眼下に町並みや遠い山並みまでも眺められ、
将に立地条件が素晴らしい敷地です。

木組みの家とはいえ、断熱性能の面、
そして構造の面で、壁面全体を耐力壁用のボード張りとし、
あえて骨組みは見せずに、外部は構造体を包み隠す形としています。

唯一、木組みの構造であることを示しているのが、
所々に見える外壁の仕上げ面より飛び出している構造材の先端部分です。

外部の仕上げは、
写真で一番多く見えているのが檜の下見板張りで、
ポイントにはシラスの塗り壁(掻き落し)仕上げとしています。
その他の部分は、オーソドックスな防火サイデング張りです。

窓には必要な所は霧除け(庇)を付けたり、
1階中央には土縁屋根を付け、
伝統的な日本家屋の基本を大切にしてデザインしています。