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私はいつも施主の施工参加を推奨しています。
一番多いのは、床の塗装です。
もちろん、それには施工側の全面的協力が必要です。
工事中に現場で行う作業の場合は、
いわゆる「工程」や「段取り」にからみ、
私はその橋渡し的な立場で動くことになります。

今回のリフォーム工事では、二つの施工参加をして頂きました。

一つは、床に張る杉板の塗装です。
今回は、施主の都合を考え、現場での作業ではなく、
張る前の段階で塗る形としました。

施主施工の利点は、金額面でのダウンという点もありますし、
自分達も工事に直接関わる「充実感」や「達成感」も大きいと思います。
又、自分の家だから、多少下手でも・・・という気軽さもあります。

金額的な部分では、
大雑把に言えば、工事費が材料と手間代に分けられますので、
その中で大きい手間代がすっかり浮く形ですから、
かなりの「お得感」があります。
もちろん、実際に身体を動かす大変さはありますが、
それも前述の「充実感」や「達成感」に、
間違いなく変わります。

施主施工の方針を決め、私の方で作業の場所の確保について、
施工会社に打診し、快く作業場の一部を提供して頂く事になり、
実現に向けて大きく前進です!

次に、塗料をどうするかという点で、施主と検討を行いました。
当初は、柿渋塗りを考えていましたが、
張る前に塗るという事で、
補修の簡単な「オイル系」のものにする事にしました。
塗料については、色々な選択肢がありましたが、
施工の簡単さ等を考えて、「米ぬか」を主原料にした塗料に決定しました。
その塗料も、施主サイドに直接購入してもらいました。
(購入ルート等は、きちんとこちらでアドバイスしました)
《遣れることは出来るだけ自分達で》が原則です。

塗装する杉板は、約7帖の部屋で4部屋分というボリュームで、
詰まれた床板の束を見て、「かなり大変そう」と、
お客さんも感じたようです。
しかし、実際に作業を始めて、最初こそ要領がつかめず、
戸惑いもあり、作業の進みも悪かったのですが、
段々「塗装屋?」さんに変身していき、
作業スペースの広さも幸いして、
ご夫婦で、何と半日で全作業を終了することが出来ました。

快く作業スペースを提供して下さった施工会社に感謝です!!