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木造とはいえ、近くの分譲地で建っている住宅の骨組みを見ると、
いつも間にかその「主役」が金物となっているように感じてしまう。

金物をたっぷり使えば「強い建物」という印象になり、
特殊な金物工法が巾をきかせている。
これはもう「木造」とは言い難い感じがしてしまう。

良い木を使う以上に、
良い職人さんの手による事より、
「金物で固める」事が重視されているようで、
木造では絶対的に大切な「大工さん」の存在すらも、
その誇るべき技術すらも
もう「脇役」になっている感がある。
何だか寂しい気持ちになる。

しかし、木組みの家をつくり続けている工務店もしっかりとある。
木造の「主役」は、やはり「木」であり、「大工さん」であるはず。

もちろん、全く金物を使わない訳にはいかない。
そして、金物を全面否定している訳でもない。
使うべきところには使う。
頼るべき時には頼る。
しかし、あくまで金物は「脇役」。

「木組みの家」では、金物はそんな役まわりで、
しっかりと、そして喜んで働いている。

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