家づくりのポイント(3)で、具体的に《設計》という部分を、
その施工会社がどう扱っているのかを知るための切り口を3点挙げさせて頂きました。
その一つ一つについて、具体的に見ていきましょう。

①設計打ち合わせをどのように進めて行くのか?
 設計の打ち合わせは、ケースバイケースという部分は当然ありますが、
 「我が社では、このような流れで設計の打ち合わせを行っています」と、
 スケジュール的な雛形を提示してもらえる所は安心感があります。
 特にスケジュール的な資料もなく、具体的な流れの説明も曖昧なら、
 ちょっと注意が必要です。

②設計担当者と会う。
 設計担当者が一人であれば、その方の人となりを直感で捉えましょう。
 設計打ち合わせを重ねていく中で、「相性」というものがとても大切な要素となります。
 そのあたり、将に「直感」で感じましょう。
 担当者が複数の場合は、具体的に誰が担当者になるのかを教えてもらいましょう。
 そして、物件を確認して「気に入った」と感じた物件の担当者であるのかどうかも、
 確認が必要です。
 会社内で、ある程度のマニュアル化されていても、「個人」の差は
 どうしても出てきてしまいます。
 設計担当はとても大切なポイントです。
 じっくりと目を凝らして、「人定め」をします。
 その力量は、資格だけでは簡単に判断出来ないところもありますので、
 注意が必要です。
 場合によっては、設計を外部の人間に頼んでいる場合もあります。
 それがその会社の《設計力》となっていれば、
 そして、その担当者の「人となり」も評価出来たら、それも「可」としましょう。

③これまで建てた物件の図面を見せてもらう。
 《設計力》という部分で、「図面」というものもとても重要です。
 「これが標準的な図面となります」と差し出されたものが、
 20枚、30枚の図面なら、「設計」という部分で、
 丁寧に考えていると思って良いと思いますし、「安心感」があります。
 何千万円の家が、数枚の図面で作られているとしたら、
 大袈裟に言えば、もう「賭け」のような世界に入り込む事になります。
 しかし、小さな工務店など、本当に最低限の図面しか描かないのが一般的です。
 この現実が突きつけられたら、「賭け」を選ぶか、「堅実」を選ぶか、
 自己責任で選択しましょう。