本日も暑し。
 この時期、夏至を向かえ太陽光は激しい。梅雨空の中休みとなり一日二日は気持ち良いのだが、三日目ともなると愚痴を言いたくなる。

 知っての通り建築は天候に左右され、工事スケジュールや施工方法は天候・気温変化を予想しながら、その対処が必要になり、できる技術者ほど気候には敏感。気象予報士を目指すと言っている人もいる。
 思えば今ブームの戦国武将達も天候を利用した戦略を実施。その時々、日々の天候は歴史に大きく係わっていたはずである。

 日本の特徴の一つに「四季が明確」と聞いている。その点では福島は「夏暑く冬寒し」で、より日本的であると言える。この地での建築は気候を考え、気候を味方につけなければいけない。それを極めることは日本中、世界中で通用する。建築を志す若人よ、福島の地で学べ!である。

 鎌倉時代、吉田兼好は徒然草で「家の作りやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。」と言う。しかるに現代は高断熱一色。高断熱でエアコン生活をせよと言うし、大きなFIX窓(はめ込みガラス窓・はめ殺し窓)がはびこり、屋根の軒の出がない建物が多くみうけられる。
 
 当然人間も自然の一部であるし、建築も自然に同化せざるえない。我々建築技術者も、もっとピュアに自然や住まいと向き合わなくてはならないと思う。

 以下追記

 はじめ清少納言・枕草子と記し、吉田兼好・徒然草との指摘これあり。勘違いはなはだし、我知識この程度と雨空を仰ぐことになりにけり。