最初から堅い話をしますがガレージ(車庫)には内装制限がかかります。

建築基準法施行令第129条第2項により車庫の壁・天井は準不燃材料で仕上なければならない。

これはクルマというものが揮発油を貯蔵しており、また油脂類が多く使われているためと思われます。

古いクルマはキャブレターでしたから気化したガソリンが充満しがちだったわけです。

ガレージを欲しがるエンスージアストは今だキャブレターのクルマに乗っている率も高い?



内装制限について説明すると車庫(ガレージ)においては天井・壁の仕上げ材を準不燃以上

としなければならないと言うことは当然ですが可燃物ではダメです。

つまり何の処理もしていない木材では当然ダメです!



木造のキットガレージなどの広告を見るとオヤッ?と思いますが物置として販売していたり

車庫として使う場合は内装工事が必要などと小さく書かれています。

でも使われている写真にはクルマが置いてあって展示物ですみたいな...

クルマ好きが家の隣の納屋で整備する...イメージは大事ですが違法です。

邪魔だと思える法律も利用者や近隣の安全を確保する為の最低限のルールです。



ローコストでガレージを手に入れる手段として既製品のシャッターガレージがあります。

これも建築基準法上は車庫として利用する場合に限らず規模に応じて建築確認申請が必要だし

規模や地域によって申請が要らない場合でも基準法は適用されますので注意が必要です。



鋼板一枚のシャッターガレージは当然ですが夏は暑くて冬は寒いです。

とあるクルマ好きブログでこれの室内側をDIYで断熱を施す記事を目にしました。

鋼板の凹部に合わせてスタイロフォームをはめ込みその上に木目調のクッションフロア貼付。

残念ながらクッションフロアは床用で準不燃の認定を受けているものではありません。

壁用パネルや化粧石膏ボード・化粧ケイカル板などの対応品を使うべきでした。



自分ならどうするか?100人乗っても大丈夫なら屋上は緑化し壁は...

DIYで吹きつけは出来ないからスタイロフォームを隙間無く並べてケイカル板が妥当?

木造じゃ無いから鋼板の外側に断熱材というのも可能ですね。

外側なら断熱材の上に木の羽目板で仕上ても許されます(防火・準防火以外)

木の外壁で屋上には草が生えてる...いい感じですね。 
 


屋上緑化の分の荷重増を考慮して念のため深雪用のガレージ注文しましょう!