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住宅を建てる土地にもいろいろな規制がありますがそのひとつに「地区計画」があります
建築基準法第68条の2
「市町村は地区計画等の区域内において、建築物の敷地、構造、建築設備又は用途に関する事項で
当該地区計画等の内容として定められたものを、条例で、これらに関する制限として定めることができる。」
ニュータウンなどの良好な環境の住宅地を作ろうというときに住み良い環境を維持し
資産価値としても高めたいという目的から景観を含めて規制をかけることで無秩序な住宅の乱立を防ぐものです。
建築確認を受けるときに地区計画の審査もあるので計画に合致した内容として設計します。
今回の現場もそんなニュータウンの一角にありいろいろと細かい規制をクリヤした設計図を作成しました。
建物は工務店が担当して施工しますが塀は建て主のお父上が施工すると聞いていました。
こどもたちの念願のマイホーム建設に当たり塀を作ってプレゼントしようという親心ですね。
建物の基礎配筋が完了したということで現場監理として配筋検査に行ってみたところ
既に塀が出来上がっていました...部分的に格子が入ったブロック塀...
しかも最上段には笠木と呼ばれる幅の広いブロックが載せられています。
塀を作るときの注意点として隣地境界線との関係があります。
民法にも規定がありますが今回は地区計画の話なので割愛します。
今回の建設地における地区計画には塀についてこう書かれています。
【かき又はさくの構造の制限】
塀の構造は、生垣とし、生垣の仕上がり高は2.0m以下とします。
ただし、透視可能なフェンスとすることが出来ます。
この場合、基礎を設ける場合は0.6m以下とし、全体の仕上がり高は
1.6m以下とします。
(趣旨)緑豊かなまち並みをつくるとともに、震災時の防災や景観を
考えて、かき又はさくの構造に制限を設けました。
また、まち並みの美しさを考え、生垣等の高さにも制限を設けることとしました。
つまり御父様が思いをこめて作ってくれたブロック塀(一部格子)は
地区計画に合致していませんので、残念ですがやり直しとなります。
設計図には「ブロック2段+フェンス」の記載があったのですが...
皆様も塀を作るときは御注意ください。
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後退部分の距離が長ければ結構なボリュームとなりますね
好みの間取りや仕上げを我慢して建物の建設費をどうやって抑えようか?
そんな苦労を吹き飛ばす要素になりかねません
契約してから追加で費用がかかるとなれば諦めざるを得ない部分もでます
ご注意ください
鋼板の凹部に合わせてスタイロフォームをはめ込みその上に木目調のクッションフロア貼付。
残念ながらクッションフロアは床用で準不燃の認定を受けているものではありません。
壁用パネルや化粧石膏ボード・化粧ケイカル板などの対応品を使うべきでした。
自分ならどうするか?100人乗っても大丈夫なら屋上は緑化し壁は...
DIYで吹きつけは出来ないからスタイロフォームを隙間無く並べてケイカル板が妥当?
木造じゃ無いから鋼板の外側に断熱材というのも可能ですね。
外側なら断熱材の上に木の羽目板で仕上ても許されます(防火・準防火以外)
木の外壁で屋上には草が生えてる...いい感じですね。
屋上緑化の分の荷重増を考慮して念のため深雪用のガレージ注文しましょう!
近所の住宅はもちろん既存住宅も何もしないで建てています
しかしガレージハウスをS造で建てようという計画でしたので
木造のように荷重を柱の数で分散できません
柱は6本の計画ですから前荷重をその6箇所の基礎で負担します
ボーリングデータによると支持層は3m下にありました
基礎下端からだと2mほど下ですね
杭を打つほどではないのでラップルコンクリートを打つのが一般的でしょう
ここで普段からきれいごとを言っている手前安易にラップルで済ませたくない
というのも杭や地盤改良には少なからず環境負荷があります
固化材を混ぜる土質改良などはイメージしやすいでしょうが有害物質の流出も懸念されます
そんな懸念を払拭するのがハイスピードでした
結局、建物荷重が重くて使えませんでしたが木造住宅ならお勧めします
別に宣伝してもいくらも貰える訳ではないのですがねw
結局、自邸の基礎はどうしたか気になる人に
団信が通らず計画は変更し軽量な平屋のガレージのみとなりベタ基礎です
健康って大事ですねぇ~
建築基準法では火器使用室には換気扇と共に吸気口が義務付けられています
その位置も天井高さの半分以下の位置となっています
火力の大きい厨房等は吸気口も大きくなりますが埃が入り込むので
保健所が塞ぐよう指示を出し調理人は保健所には逆らえませんから塞ぎます
すると負圧で窓が開かなくなったり隙間風がビュービュー鳴ります
もちろん建築基準法違反です
新規の厨房の打合せで保健所に行ったので常々感じていた上記の問題をぶつけてみたところ
保健所の皆さんは当然ながら建築基準法は知りませんので苦笑い
さらに「もっと高い位置につきませんか...」天井高さの半分以下ですw
埃が入らない必要充分な換気口...フィルター付けるしかない?
というか今までダレも吸気口の件を保健所で言わなかったのか?
定期点検自体が行われていないのでしょうね
県でもまだ始まって6年程度ですから民間は...
住宅でもキッチンがガスの場合は吸気口があるはずです(古い家は無いかな?)
食器棚などで塞いじゃってませんか?
それ以前に寒いからと閉めちゃう方もいらっしゃるようです
火器使用室の吸気口はもちろん安全の為、24時間換気も健康の為です
24時間換気の吸気口にはフィルターがついてますよね
24時間換気は機密性の上がった現代の家の寿命を伸ばす上でも有効です