街はクリスマス一色。

 クリスマスと言えばプレゼント。娘が二人いますがクリスマスプレゼントには悩まされました。とてもうけるものもありましたが、不評のこともありました。しかしそれはサンタが選ぶのですから、私に直接影響はありません。
ある時、ゲームボーイが送られてきました。その後娘たちは近視となり、あのゲームボーイが悪かったのではないかなどと、サンタのプレゼントに疑いがかかり、クレームがついたこともありました。
 何日も前から何にしようか迷い、車のトランクに隠し、娘らが寝込んでから・・・あれはあれで楽しかったなぁ。

 時が過ぎ、彼女達も成人。いまさらサンタさんのプレゼントもなく「今度はお父さんに来るかな」などと思っていましたが・・・昨年のクリスマスに、「各自が好きな本を購入、家族に送ろう!」ということになりました。
 そこで僕は2時間も書店で悩んだあげく 「母ーオモニー」 という本を購入。僕以外、女性だということが決め手でした。
 イブにシャンパンで酔った4人は各自購入の本をクリスマスの歌を歌いながら回し(なんの曲かは忘れました)歌い終わったところで持っている本がプレゼントです。自分の本が手元に来た場合はやり直し。3回歌ったと思います。酔いも加わりとても盛り上がりました。
僕の選んだ本を当てたラッキー者は次女でした。

 一年後、その本が思わぬ幸運をもたらす事になると・・この時誰が予想したでしょう。

 しかし彼女はなかなか読もうとしません。(現在もまだ読んでいません)2ヵ月後にシビレを切らし、彼女からその本を借り、自分が初めに読むことになりました。
どうやら本のプレゼントは購入者が一番思い入れがあるようです。

 11ヵ月後。女房殿とある割烹カウンターで食事(少々お酒)をしてると・・・なんとあの本の作者 姜尚中さん が入ってきました。
 連れは長女と共にビックパレットでの彼の講演会を聞きにも行ってます。サンデーモーニングには目もくれず、日曜美術館も欠かさず見ていました。そうです彼女はファンなのです。次女はまだ読んでませんが・・・。

・・・いろいろありましたが・・・
プライベートで来てるにもかかわらず、お話できて、一緒に写真も撮りました。 姜さんは普段も日曜美術館どおりのスマートな方でした。あの2時間かけて選んだ本が女房殿に思わぬ幸運を運んできました。

 みなさん。サンタクロースは本当にいます。


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