ときおり、建築関係の御質問をいただく事がある。
それは知人の建設会社からだったり、不動産会社からの場合も有るが、たまにメールで見知らぬ方から御質問をいただくこともある。昨日いただいたメールは、知人からのメールだったが、その中に「ブログに書いてあったも設計の業務報告書って何?」と書いてあった。なるほど、こちらにとっては当たり前のことも、業界違いだと、全く意味不明になってしまう。こりゃ、ブログ読んでたって面白くないわな・・・・・・・。ふだんはそうならないように、なるべく専門用語を避け、分かりやすい言葉で書こうと心掛けているのだが、久しぶりに「やっちまった」みたいな気分で少し反省。そして、知りたがり屋の友人にも、少し感謝(笑)

「設計等に関する業務報告書」とは、その設計事務所が、前年にどんな建物を設計し、あるいは監理したかと言うことを定められた書式に則って報告し、第三者が閲覧したい場合には見ることが出来るようにしたもので、全ての事務所登録している設計事務所に義務付けられている物だ。

3年ほど前から義務付けられた物だが、この報告を義務付けた理由は、たぶん二つ。(勿論、個人的な推察ですよ) 一つは監督官庁が、設計事務所の業務内容のバックデータを把握するため。たぶん耐震偽装問題をきっかけにして、何か問題が発覚した際に設計者や監理者を把握するためだと思う。

もう一つはエンドユーザーが設計者を探す際に、その事務所のバックデータを閲覧することで、事務所探しの一つのツールとするため。・・・・・・と言われているが、これはたぶん嘘。だいたいエンドユーザーは、こんな書類の存在さえ知らない筈。また仮に知っていたとしても、何処に行けば見ることが出来るのかが分からないし、仮に分かったとしても、文字で「〇〇邸新築工事 100㎡ 木造二階建て」なんて書いてあるものを見ても、何の参考にもならないからだ。

とまぁ、勝手な推察を並べているが、ともかくそんな書類を毎年書いては提出するのです。年間に100棟、200棟と設計するようなHMの設計者さんは、一仕事でしょう。逆にうちのような小さな事務所の場合、年間に出来る仕事の量は少ないので、書類作成に掛かる手間も少ないのですが、それが良いことなのかも、そうでないのかは悩ましいところですね・・・・・・。


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天工舎一級建築事務所
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