昨日はオープンオフィスの日。
御来所頂いた方にデザインや構造などの話ばかりし、本当に大事なことを言い忘れたと後悔している。

 それは・・・
 家づくりで大事なことは「建主の身になって真剣に悩み考えてくれる人を探す事にあり」という事。

 家づくりには色々決断しなければならない事が山積みとなる。人は自分の事が一番判らない様に、自分の家となると客観的に判断できない場面がある。自身も16年前自宅建築の折、トイレに換気扇をつけるかどうか悩んだ事がある。トイレの換気扇は1万円程度、今考えると馬鹿馬鹿しい事に悩んだと思う。しかも建築設計を職とし、毎日建築デザインを考えている身。しかし自分の家となるとこうなるのである。
建築家でも自邸設計を他の人に任せる事はよく聞く話であり、自分の事は難しいのである。

 様々な決断の時、客観的に判断してくれ、場合によってはクライアントに反対してくれ、良い建築を造るために奮闘してくれる相棒を見つける事が良い建築のための絶対条件と考える。
 建築は人がデザインし、人が造り、人が生活するという事を忘れてはならない。
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