デザイナーにとって大事なことは「良いものを知る」ことであろう。良いものを知らなければ、良いものを造れるはずがないからだ。良いものとは何か?。それは本物である。

 過日、民家を見学。

 新建材ではこの味は出ない。生活と時がさらに本物をきわだたせる。

 一方現代建築界、タイル調のサイデング、レンガ調のクロス、薄板を貼ったベニヤフローリング、ヨーロッパ調の日本家屋、等々。
○○調、それは偽物ではないか。だとすれば、僕らは偽物だらけの中で暮らしてるようなもの。
 
 民家は僕らに「大事なものを忘れかけている」と、問いかけてるようであった。