陶磁器の生産地、美濃焼でも有名な多治見。
ここは、その焼きの技術を活かした、
タイル産業が発達した地でもあります。

そんな多治見に、ユニークなモザイクタイル美術館があります。
藤森照信設計による多治見モザイクミュージアム
http://www.mosaictile-museum.jp/

突然現れる粘土山を模したような大きな山型の塗り壁、
その頂部に松の木が点々と植えられて、
下の方に小さな入口が穴のようにポツン。。。
とにかく、最初は全体の大きさというか、
建物のスケール感がよく分からない。
人が入って、初めてその巨大さが分かりますね。

その塗り壁には、様々な陶磁器やタイルの割れた破片が埋め込まれ、
小さな小窓と竹の樋が一箇所。
この巨大な塗り壁を塗り上げるのに、どれほど多くの
左官職人さんの努力があったことか。

そして、やっぱり気になるのはこの山型の外観と松の木、
裏はどうなってるの???
横に回ってみると、これまたそのまんまの屋根形状・笑
当たり前すぎて、こちらがいろいろ考え過ぎてしまうところが面白い。

よく見ると植えられた松の木のメンテナンス用ハシゴが
しっかりと用意されております。


中に入りますと、まず最上階の4階まで一気に登る階段が。
その上が明るいだけに、階段の暗さが一層引き立ちます。


階段脇の穴ぐらは明るくなって、
中を覗くと上にトップライトがあり、
これは、コルビジェのロンシャン教会の採光塔のようです。


上がりきると、これまた天井に穴が開いた半戸外空間。
丸い穴の周囲からワイヤーが床に絞り込まれて、
そのワイヤーには、沢山のモザイクタイルが挟み込まれ、
まるでタイルノシャワーが降り注ぐようです。
http://www.mosaictile-museum.jp/collection/

ここでは、タイル貼りの流し台やトイレ、壁画など
かつて生活の中に溶け込んでいたモザイクタイルの姿。

階下の室内ギャラリーには、様々な種類の
モザイクタイルが展示されていて、
モザイクタイルを設計に使ってみたくなります。

その他にも、既製品に土塗りを施した照明器具、コンセント、
果ては、防火扉まで・笑
モザイクタイルと貼った消火栓などなど、
まだまだいっぱい面白いものが見つかりますよ。

最後のショップで、500円モザイクタイルつめ放題、
少々遠慮して、コップ余らしていると、
もっと山盛りに入れても大丈夫ですから・・・と
お店の人に、もう一踏ん張りを促され・苦笑
皆さんも是非、コップいっぱいに。。。

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  ・・・どうも、ありがとうございました。

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