国吉田物語は、母屋と倉庫が創り出す囲み型。
南側が1.3mも高い敷地に建つ隣家からの視線や
裏面を隠す役割も担っていて、
この二棟は、夫唱婦随の関係。

その倉庫は、農業用倉庫として、
作物の出荷前の選別や洗浄、荷造りなど
多目的に利用されるもの。
シンク、水切り棚、選別棚、機械フックなど、
作業効率を高める造り込みがあります。

倉庫に基礎となるベタ基礎、
外壁通気工法や断熱材をしっかり施工し、
居住性能並み仕様となっていますが、
最後の仕上げをどのようにするか。

安価であり、かつ味のある仕上げ材は何か。。。
そこで採用しましたのが、杉ヌキ板厚12mm。
これは、壁や屋根の下地に使用したりする、
いわゆる下地材。

この杉材を目透かしで張る事にしました。
もちろん、材のバラツキを考えて目透かしにしましたが、
その隙間からは、壁内の断熱材も見えています。

その素朴な感じと杉ならではの暖かさが、
倉庫の壁・天井全体を包み込み、予想以上に雰囲気がよい。

完成して、ここに収穫後のミカンを保管したところ、
2ヶ月経っても、ミカンの表面がしわがれてこないとのこと。

これは、適度な湿度が保たれていて、
乾燥しないということですが、この杉ヌキ板効果。
下地材であろうが、その性能には変わりがない。
やはり、木材の持つ調湿効果というのを
ミカンを通して実感させられました。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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