海デッキ土台図1.jpg
ご家族の夢を叶えた海デッキ。
これを叶えるためには、どう組み立てるか?
と同様に、どう屋根に乗せるかが、重要。

今回は、屋根に穴を開けて内部から、
とういう発想は、最初から無し。
それは平面計画と階段位置、海の見える方角、
厨房との位置関係、そして、雨漏りの可能性の
防水工事を極力少なくするという理由から。

こうした状況を考えると外部から上がる位置は、
東側の浴室脇しかありません。
しかも、屋根の一番低い部分から上がることが、
必要となってきます。
そうなると、軒先部分から上がるしかない。
海デッキ台座金物1.jpg
海デッキを支える基礎部分は、全部で14箇所。
屋根の中に水平部分を作る土台には、
水に強い桧製台形台座に、防腐塗料をしっかり塗る。

屋根の元々の仕上げは、
アスファルトシングルという防水兼屋根材。
この上に、二重にシングル材を敷き込み、
その上に、基礎パッキンで屋根から浮かして設置。
さらに、その周囲にコーキングをするという、
三重の防水処理を施しています。
海デッキ台座1.jpg
この桧の台座は、長ボルトによって、
屋根・野地・タル木越しに、
その下に設置した補強梁まで、しっかり固定されます。

この土台を基礎パッキンで浮かしているのは、
周囲のコーキング切れても、
その内部が浮いていれば、毛細管現象により、
雨水が土台を留めるボルトから内部に侵入するのを防ぎます。

しかし問題は、軒先部分。
ここは、海デッキと螺旋階段を結ぶブリッジ部分ですが、
軒先ばかりは、タル木を補強する程度では、
荷重的にとても無理なので、コンクリート製の梁で補強。

木造で、これを可能にしたのは、
鉄筋コンクリート製の箱だった浴室があればこそ。
そこから、コンクリート片持ち梁を増設して、
荷重を支えています。
何事も、見えない部分の土台が大事ということです。
軒先基礎1.jpg

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