広間階段11.jpg

リフォームで、階段を広間と結びつける。
これは、限られた空間を上手く使うための常套手段ですが、
新築の例からのご紹介です。

この建物は、建坪15坪の中に玄関、LDK、家事コーナー、
洗面所、浴室、便所そして階段。
しかも、敷地が台形の変形地でしたから、まともに設計すると
諸室を割り振ることができません。

広間は、7畳弱しかありませんが
ここの階段室を持ってくれば、
階段分の約1.5畳の空間が取り入れられる。

そして、その階段下をテレビ置き場や収納とすれば、
思った以上に広々とした空間を取ることができ、
さらに吹き抜けを加えれば、
その開放感は倍増します。

スノコ通路11.jpg

周囲を建物に囲まれた敷地、
唯一日照が期待できる南側にこの吹き抜けはありますので、
建物内へと光と導くための光溜まりとなります。

日当たりが良くなると、そこにバルコニーを設置して
布団干し場へ、と当然の流れとなります。

この階段の上部には、そのバルコニーへの通路が延びています。
しかし、せっかくの光溜まりの吹き抜けに廊下が渡ると
どうしても、その分光が遮られてしまいますが、
写真では光が床から透過しています。

実はこの廊下、スノコ状となっていて、
その上に厚さ10mmのポリカーボネート板を引いた透明床。

スノコ取合01.jpg

さらに、外部のバルコニーの床も、
よく排水溝の蓋に使われるグレーチングと呼ばれる
ステンレスのスノコ床となっていて、
貴重な南の光を建物へ導くために、必要な要素として
考えられた通路とバルコニーとなっています。

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