大補ブログ

• 2009年08月21日 大補のデザインディテール１３－屋根のかたち

都会のビル型建築は「雨降り」という自然現象を 無機的なものにしてしまう。 　 水はどこから来てどこへ行くのか。実体感がない。 人は建築技術で自然をも克服できると 本気で思っているかのようだ。 屋根葺き材にはいろいろある。 瓦、スレート、金属板、...

• 2009年08月16日 絵声１４－ミズナラ　リーフ　プリーツ

植物の葉はどうしてこうも多くの違う特長を 持つのだろう？ 薄いもの、厚いもの、毛に覆われているもの、 ふちがギザギザのもの、つるんとしているもの、 本当に様々だ。 その理由は、その種が植生する環境の中で どの様に、またはどれだけ太陽光を、雨水を...

• 2009年08月15日 大補のデザインディテール１２－障子の効果１：光行灯ブリッジの家

古くから森林の豊富なアジアでは紙の文化が育った。 日本や朝鮮では、この紙を建具に用いて 西欧のガラスのように使った。 雪深い地方の古民家を訪ねて、 障子と雨戸だけの開口部に新鮮な 驚きを経験したことはないだろうか。 障子紙は外気を遮断するだけ...

• 2009年08月08日 大補のデザインディテール１１ーあれ？ログが宙に浮いてる！

わたしが活動のフィールドにしている高原では、 ログ派、ヨーロッパ田舎屋派、北米コロニアル派、 などどちらかというと既成のスタイルにはめて 建てたい人が多い。 そんな中で私のする、建て主のライフスタイル、 土地固有の要求を純粋に、忠実に 建築化し...

• 2009年08月07日 絵声１３－北景色の家

のりくん家族は一年の大半を 標高２３５０ｍの山小屋で過ごす。 大自然に挑む登山家たちの拠点だ。 夏山シーズンともなれば若いスタッフと大忙しだ。 北海道出身ののりくんは目がきれいだ。 小樽の北一ガラスのやさしいランプのようだ。 奥さんのあきちゃ...

• 2009年08月01日 大補のデザインディテール１０－ＲＯＷ－Ｅガラス

豊かな自然のなかに建築をつくるとき 南や東、西でなく北方向にどうしても 室内空間に取り込みたい風景、 それも大々的にそうしたい景色があることが 度々あります。 寒冷地であればヒートロスを考えると、 季節風の吹きつける北面の開口部は 極力小さく...

• 2009年07月30日 そとぼうや４－聖母マルは誰の妻？

マルは近所の雌犬です。 毎年この時期になると子種を授かるためか 放し飼いになります。 常識では考えられないことです。 いつものことなので最近では慣れましたけど・・・・。 毎年秋になると、うちの「そとぼうや」三匹のうちの 誰かが父親の仔犬が生ま...

• 2009年07月30日 絵声１２－イエローペーパードローイング

２３歳のころだったでしょうか。 乃木坂の磯崎アトリエにアルバイトで 通っていたことがあります。 当時はロサンゼルス美術館のプレゼンテーション用の 模型を作っていて、そのトップライトの デザインバリエーションの模型パートを手伝いました。 スタッフ...

• 2009年07月25日 絵声１１－薪割りの極意

最近薪割がしんどくなってきました。 そのわけは・・・・・・・・・。 「目」を読むことさえ身につけば、多くの力を要せず パカン、と気持ちよく割れます。 ところが、主幹から枝分かれのある玉は、 初心者にはなかなか難しいものです。 玉の上下、目を正...

• 2009年07月24日 大補のデザインディテール９－装飾

装飾は罪悪である、とまで言い切ったモダニズムは、 あくまで折衷主義的なことを、すなわち装飾が本来 持っていた機能から形態表現のみ取り上げて、 脈絡なく表層的に扱うことを、 また、ある権威や形式を表現するシンボルとして 扱うことを否定したのでした。 ...