大補ブログ

• 2009年10月07日 現場報告１０・１－三千院もみじの家上棟

紅葉の名刹を訪ねては、そこを彩るもみじの種を採取し、 自宅の庭や玄関先で様々なもみじを育てる、 そんな趣味をお持ちの建て主が、 どうしてももみじの森に住みたくなってしまった。 ワイン愛好家がスクラップしているラベルのリストの 一つ一つについて克...

• 2009年10月01日 大補のデザインディテール１７－合板を使う

合板は所詮合板、下地材程度と 思われている方は多いと思う。 しかしながら現代建築においてはもはや、 この合板抜きには成立しない。 構造強度も得られないし、釘の利く下地としては 欠かせないし、家具、建具も無しではあり得ない。 つい最近、合板を一...

• 2009年09月18日 絵声１９－大の地面好き

私が大の地面好き、と知ってか知らぬか、 １０年ほど前に私の設計で建てたオーナーから、 苦心の庭を愛でるための離れをつくってほしいと 設計依頼がありました。 だったら半地下でしょう！と絵にして差し上げました。 庭は八ヶ岳西麓の自然を凝縮したような ...

• 2009年09月12日 大補のデザインディテール１６－熱を貯金するサンルーム

サンルームの設計について、 私はよく金魚鉢にたとえて説明します。 お祭りですくってきたかわいい金魚を ガラスの金魚鉢で飼う時、まずどうしますか？ 底にきれいな玉砂利を敷きますね。 そして水を張って水草を浮かせたりします。 金魚は快適そうに泳ぐ...

• 2009年09月11日 絵声１８－かたつむり秋

　白樺湖の下の、よく手入れされた英ガーデン。 人気観光スポットになっている。 その入り口の辺りにとてもいい具合に ゴールデンアカシアがある。 遠景の中にも映え、良い目印にもなっている。 なぜか皆これを真似る。 いつの間にか植木屋さんの人気樹種...

• 2009年09月05日 絵声１７－秋風が吹けば

秋風の吹くこのころは 夏の薪作りの疲れも忘れ 心ごと暖めてくれる薪ストーブ生活が 待ち遠しくなります。 毎年11月1日ごろ、 枯れススキの穂を真っ白にする霜が降ります。 だから我がヘムロックヒルでは１１月1日を ストーブ始めの日と決めています。 ...

• 2009年09月04日 大補のデザインディテール１５－目線と地面を合わせる

自然の地面を、しばし目を凝らして観て見よう。 常に動き回る多くの蟻や蝶などの昆虫、 微風にゆれる小さな草花、 光と影・・・・・・・。 生命に満ち溢れた、 それでいて人の生活とは無縁な 時、気、水が流れている。 そんなすばらしい地面を、 も...

• 2009年08月29日 絵声１６－大同心小同心

八ヶ岳連峰の横岳稜線の西に大同心、小同心 と名づけられた大岩がある。 はじめてこの岩と対峙したのが２１歳の春だった。 もう２７年前。山は変わらない。 山キチだった亡き父もきっと大好きだったはずだ。 今年は３人の中学生を連れて八ヶ岳登山をした。 ...

• 2009年08月28日 大補のデザインディテール１４－ﾛﾌﾄ空間の開閉天窓

高冷地においての住宅の基本的な考え方は、 外壁、屋根の表面積を出来るだけ小さくして 寒気にさらされる面を最小にすることが求められます。 その意味で、いわゆる総二階建ての形態は不利です。 基礎面積の割りに空間容量が大きく、 坪単価が安くなりその点...

• 2009年08月22日 絵声１５－もりにまよいこんだ

森の中では、人はとても心細い存在だ。 たった一人で道なき森に迷い込んだことが あるだろうか。 山歩きを多くする私は、この八ヶ岳南麓から 見渡せる山という山ほとんどを踏破した。 けれども道に迷ったことはない。 それなのに、 もりにまよいこんだ...