null

リフォーム計画では、きれいにしたり、使い易くする事は
当然大切な要素です。
しかし、使い易くするためには、場合によっては柱を抜いたり、
壁を撤去したりもします。
ですから、構造的な検討も重要なポイントとなりますし、
構造的な弱点の改善も大切な要素と考えます。

それ故に、計画の段階では、必ず耐震診断を行います。
今回の物件(リフォーム「完成しました」)でも、
それを行いました。
資料となる図面は、平面図、立面図程度で、その情報から、診断を行いました。
当然、確認の出来ない事項は不利な形での設定とします。

今回の物件では、平面図にスジカイの位置は明示されていましたが、
そのスジカイの部材寸法の記述がなく、
最初はある程度の仮定での計算となりました。

もちろん、床下にもぐっての調査も行い、
基礎位置の確認もしました。
ここで発覚したのが、スジカイが入っている壁の下に、
有るだろうと考えていた基礎が無い部分が
何箇所かあるという事でした。
写真のように、簡単な独立基礎でその土台を受けていました!

それらの条件を盛り込んでの耐震診断の結果は、
評点で0.6程度(1.0以上必要)でした。
これを元に、リフォーム計画の段階で、
2通りの耐震補強の計画を行い、
全体予算や工事範囲との兼ね合いを合わせて、
打ち合わせを進めました。