家づくりのポイント(1)で書かせて頂きました大手ハウスメーカーの住宅に抵抗があったり、もっと拘りをもって「家づくり」を考えたい方の選択肢は、地域の工務店、大工さんという、いわゆる施工会社に頼むか、私達のような設計事務所に依頼する形となります。

その違いは、「家づくり」の流れにあると思います。
施工会社に頼む場合は、「家づくり」の基本となるプランニングから、その施工までが一本化となります。
設計事務所に頼む場合は、一般的にはプランニングから設計は設計事務所で行い、施工は施工会社にお願いする形となります。そして、その施工の際、設計事務所は「監理」という形で、施工が設計の通りに行われているかをチェックしたり、色決め、素材決めなどの打ち合わせも設計事務所が進めて行く形となります。

○○建築設計事務所という、一見設計事務所のような名称を持ちながらも、実際には施工も一貫して行う会社もありますので、名称だけでは判断できない場合もありますので、確認が必要です。

極単純に言えば、施工会社は「作るプロ」であり、設計事務所は「考えるプロ」という区分けになります。ですから、「計画」「プラン」そして「監理」という部分を重要視したいと思えば、設計事務所という選択になります。
しかし、「計画」「プラン」という部分では、施工会社でも非常に力がある所もありますので、単純な選択という訳ではありません。

ここで考えなければならないのは、「家づくり」といえど、重要なのは「計画・プラン」という部分であるという事です。
どんなに施工能力の高い会社に施工してもらっても、「計画・プラン」が悪ければ、当然の事ながら、決して満足な家は出来ません。
施工会社に頼もうとお考えなら、「設計力」がどうなのかを見極める事が何よりも大切だと考えます。