私が東京・一色建築設計事務所に勤め始めてからは、
模型製作とプレゼン資料の色塗り・切り貼り等々
下積みの作業が1年以上続きました。

またちょうど枠組み壁工法が日本でオープン工法として
当時の建設省が認めるにあたり、
アメリカで建築を学んだ私の師匠・建築家納賀雄嗣氏は
その工法のエキスパートだったこともあり、
公団公社の公的機関の仕様書を
事務所でとりまとめる仕事があり、
その手書き仕様書を作る作業を数ヶ月に渡り経験しました。

腱鞘炎になる手前でしたが、
その後5年間くらいは、全国の公的機関に
私の手書き仕様書が配布されたという時代。

そうした中で、トラス空間が特徴的なお住まいの
模型製作に関わり、その後チーフに現場へも
連れて行ってもらい、実際の現場を体感することができたのは、
まだまだ実作に関わる機会がない新入写真時代には
貴重な体験でした。

その住まい手さんとはその後、何かとご縁があり
折に触れてはメールのやり取りをする関係となりましたが、
今回、鎌倉FMに出演する機会に、
30年振りにお宅にお邪魔させていただき、
懐かしい刻を過ごすことができました。

メンテナンスが行き届いて、
同時と変わらぬ姿のお住まいを拝見して、
このトラス架構をバルサ材で組み上げた苦労が
懐かしい思い出となって蘇りました。

こうして末永く住まい手の生活を紡いでいく
建築の仕事の素晴らしさと大切さを
あらためて感じることができました。

久しぶりの鎌倉は、海沿いに建つ森戸神社での茅の輪くぐり、
美味しい中華料理も、ご馳走様でしたm(__)m

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