・所在地:静岡県熱海市
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:230.28m2
・延べ面積:139.85m2
・地下1階2階建て
・竣工:2005年12月
・構造:鉄筋コンクリート造+枠組壁工法
・施工:大同工業

敷地の選定から関わった住まい。
ご希望は伊豆で海の見える敷地で、この大型宅地の
建物部分と庭部分に分割された敷地の庭側を購入。
鬱蒼とする庭にはヤマモモ、サルスベリ、ヒマラヤスギ、
ウメ、ヤマボウシ、カエデ、ミカンなどの多くの
樹木と共に道路側の10m超のソメイヨシノと八重桜の
二本が特徴的でした。海も遠望できて、
魅力的な森のような敷地でしたが、
一点建て主さんが気にされていたのは、
道路とは2.1mの高低差があるところ。

しかし、私にとってはこれこそが最大の魅力。
まず、高低差を利用して駐車場を建物内に容易に
取り込むことができること。

 

もう一つは短所に見える擁壁を壊してかなりの残土処理を
しなければならないことですが、これは建物側の購入者も
道路側に駐車場を造るために、同じように擁壁を壊して
残土処理をしなければなりません。

そのためこちら側の土地までの擁壁を壊す必要がでます。
通常であれば、隣地側に土留めのための鋼製矢板壁を
設置しなければなりませんが、私の構想ではすでに隣地側に
駐車場を造るイメージがあったため、矢板は不要であり、
自然法面での掘削をお願いしました。
これにより、隣地側は土留め壁が不要となり費用が軽減されます。

こちらも敷地内のある程度の擁壁解体と法面造成による
残土処理をおこなってもらえますので、その費用が軽減されて
それを隣地側の擁壁兼駐車場のRC構造に向けることが
できるので双方にメリットがあります。

 

道路と同レベルの地階駐車場内に玄関を設けて、
車から直接住まいにアプローチすることで、
海側と二本の桜側二方向への風景のヌケを確保し、
それを最大限に取り込む吹抜のある広間には、
暖炉コーナー、食事コーナー、寛ぎコーナーと
対面キッチンが向き合っています。

 

また、森の中の住まいのように、南・東にそれぞれデッキ
・バルコニーが桜の中に用意されています。
広間吹抜に面して書斎コーナーとお子さんの勉強コーナー
・本棚があり、2階に居ながら広間を中心に家族それぞれの
気配が感じられるようになっています。

その先にある桜の中に突き出し下バルコニーには
ハンモック用のフレームがあり、
桜の中から伊豆の海を眺められる極上の癒し空間に繋がります。

 

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