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建築は、様々な条件で解体される。
そこには、まだ全うできる寿命がありながら、
やむを得ず・・・という機会も少なくない。
それは、ひとが住まう器の宿命でもあります。

設計する場合、そういう将来をどこまで見通せるか、
それにより、少しでもその状況を回避できるかもしれない。

しかし、住まい方自体が違ってくると、
その住まいは、やはり解体という選択肢に。。。

こうした場合に検討するのは、その素材の中から、
再利用して、新たに受け継ぐという選択肢。
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これは、設計側からというよりも、
建て主の想いを、私が受け継ぐという場合が多い。
富士物語のように、格天井や欄間の再利用は、
これまでも、いくつも経験あります。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201112/article_9.html
外部だと、瓦の再利用。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201203/article_6.html
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しかし、今回は下屋。
桧の絞り丸太に、桧の広木舞・木舞・化粧垂木・野地板、
これらを解体時に、大工さんに取り出してもらい、
洗いを掛けて、新しい住まいに再構築。
さすがに、すべてをそのままというわけにはいきませんが、
新しい材を加えながら、以前の姿を現代風にアレンジ。
20131220-玄関下屋1.jpg
アンバランスな温故知新とならないように、
背景の外壁材は、タニタハウジングウェアのガルバリウム鋼板、
新型ZiGを採用。
http://www.tanita-hw.co.jp/product/md2-sid87.html
果たして、その結末は。。。

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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