K軒裏01.jpg
住宅の屋根は、全体が見える所と
部分が見える所があります。

この部分が見える所、
これが実は、屋根以上に目に停まり、
住宅の雰囲気を決めてしまう軒裏・軒先でしょう。

断熱等級ばかりが目立ちますが、
それと同時に、日射侵入率ηも重要。
それは、窓のペアサッシによる断熱化と共に、
庇による遮蔽が欠かせません。

外部の簾や緑のカーテンが有効なように、
古来から、そういう工夫がありましたが、
いままさに、そうしたことが再認識され、
数値化されて、住まいの省エネをサポートしています。

その屋根の深い庇、そこには屋根裏換気の
外気の取り入れ口でもあります。
この通気がなければ、その省エネも成り立ちません。
屋根裏に溜まった熱気が、内部環境に影響し、
また、高温結露の原因にもなります。

通常は、穴の空いたケイカル板を適度に設けて、
それ以外を、既製品の軒裏材で、が一般的。
私の場合は、木を張ることが多いのですが、
ときには、OSB合板も使用します。
合板で大丈夫?という気もするでしょうが、
自邸でも実践していますが、15年経っても問題ありません。
その辺りは、また次の機会に・・・。

軒裏通気11.jpg
軒裏に張る木は、米松板厚10mmが多いですが、
これに、ステンプルーフ(コシイ)という
撥水性の高い防腐防虫の保護材を塗布します。
http://www.koshii.com/sp/

もちろん、防火性能を考えて
その下に、耐火板厚12を併用しています。
こうした軒裏では、既製品の通気口
というわけにはいけませんから、
防虫用のサランネット(網戸材)の上に、
アルミパンチングメタルを米松材で留め付け、
軒裏の質感と一体となった通気口を製作しています。

住まいの質感はそれぞれで、
これは、ちょっと上級仕様とはなりますが、
その住まいの質にあった軒裏造りです。
軒裏通気21.jpg

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 ・・・どうも、ありがとうございました。

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