静岡とんかつの名店といえば、
誰もが知っている蝶屋。
ご兄弟のお店で、6坪の細長い狭いお店は
カウンターがメインで、
奥に行くには手前の人が椅子をできるだけ引いて・・・
という皆さんで気遣いをするお店ですが、
数多くの著名人も訪れる確かな味と値段で、
私も何度も通いましたが、いつも混んでいました。

もう7年ほど前になってしまいますが、
ご高齢のため88年で惜しまれながら閉店しました。
あとを引き受けたい企業が多く手を上げたそうですが、
豚肉の仕入れ先との信頼関係、味に対するこだわりなど、
自分たち以外に蝶屋を守れる人は居ないという信念から、
すっぱりと閉店の道を選ばれました。

数年前にたまたま見つけた、とんかつ九条さん。
そこのとんかつを食べた時にかかっていた
ケチャップソースが、蝶屋の懐かしさを感じて、
ご主人にお話をしたところ、
何と、あの蝶屋さんの味を受け継ぐ修行をされた方でした。
BGMがジャズ音楽だったの印象的でしたが、
音楽関連の仕事をされていて、
ご自身もバンドをやっておられたそうで、
面白い方でした。

それからしばらくして、紺屋町にお店を移るということで、
現在は、泰兵衛というお店をドンキホーテ横の
クニヨシ紺屋町ビル2階で営まれています。

その直後に、コロナ禍となってしまい、
なかなか大変な時期ではありましたが、頑張っておられます。

久しぶりにお邪魔して、
極上のとんかつを味わってきました。

ラードだけで、低温でじっくり揚げた厚切りとんかつ。
3cmくらいありますが、これが柔らかくジューシー。
オーダーをしてから、塊から切り出して、
下ごしらえ、揚げへとなりますので、
できあがるまで20分程度はかかりますが、
その待つ時間もまた楽しい。

お味噌汁もオリジナルの赤白合わせで、
中には、肉の塊を清掃した部分を
包丁でたたいたミンチが入っていて、
味わい深い赤だしとなっています。

そして、何といってもあの蝶屋の味そのままの
ケチャップソース、鷹の爪が入った独特の調合で、
甘みがありながら、真の通ったあの味です。

パン粉も、昔ながらの生パンから作るもので、
今の生パンのように、色々なものが入っていないもので、
これでないと、あの濃茶の揚げにはならないそうです。

夜には、メンチカツやロールキャベツ、
豚肉の西京漬け、泰兵衛グラタンなどなど、
魅力的な献立が並んでいます。

また、スッポンや河豚、松茸などの料理もあり、
様々に楽しめる泰兵衛
皆さんも、是非訪れて味わってください。

泰兵衛(ヤスベエイ)
店主 岩崎泰男
静岡市葵区紺屋町12-4 クニヨシ紺屋町ビル2階
054-252-4441

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