2021年 1月の記事一覧

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21年01月31日 18時00分34秒
Posted by: macchan

日常的に普段あまりお酒を飲まないのですが、
仕事の出張先ではそこそこ飲みます。
ただ現在のような状況では、
その数少ない機会も減っております。

ホテルリノベーションと計画と共に
日本酒バーの設計に携わるようになった昨年から、
酒蔵を巡ったり、造り手のこだわりや想いに触れるにつけ、
静岡での久しぶりの地鎮祭のお酒を
ちょっとその辺の酒屋さんで・・・
というこれまでのような気持ちにはなれず、
さて、地元静岡の酒蔵ってどこにあるのだろう?
と検索したのがきっかけで、

偶然辿り着きました静岡市駿河区西脇にある『萩錦酒造』さん。

http://www.shizuoka-sake.jp/report/cent/haginishiki_1.html

静岡市にお住まいの方ならよく通ったことのある
大浜プールへ向かう大浜街道沿いにありました。
ちょっと奥まっているので、
これまでまったく気がつきませんでしたが、
電話をして小売りをしていることを確かめて訪れました。

お店の方がいらっしゃらなくて、
偶然、酒蔵の方にお願いして地鎮祭のお酒を選定、
待っている間に、掲示物を拝見していると・・・
いや、結構メディアに取り上げられている女性の杜氏さん。

ここにも、酒蔵に人あり。

創業明治9年、安倍川の伏流水と静岡酵母、
そして、お母様も副杜氏を経験されていて、
現在の杜氏は、元洋画家と元建築士という
とても素敵な芸術的な酒蔵さんでした。

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21年01月27日 18時07分16秒
Posted by: macchan

miniCAD時代はほとんど触らず、
ひたすら手書き命の時代でしたが・苦笑
独立してすべてを自分ひとりでおこないながら
設計の質を高めるには、
CADと上手く付き合って行くことが必須と思い、はや25年。

CADはもう当たり前ですが、
プロジェクトのベースとなる企画・基本の骨格は、
やはり手書きと模型ですね。

しかしBIM設計では、色々おこなっているうちに
違った視点から設計を考えることができます。

例えば、計画敷地内の樹木が夏至や冬至で
計画建物の辺りにどのような影を落とすか?
というシミュレーションも簡単にできます。

非住宅プロジェクトでは、
住まいと違って、全体のイメージを素早く伝えるには、
BIMによる全体や部分のイメージと
図面を併用するというのは、相手に伝える手段として
なかなか役立つツールになります。

そして、設計データを積み重ねていけば
3Dパスと3Dを組み合わせて
建物内を歩き回るアニメーションを
簡単に作ることもできます。

私のyoutubeチャンネルにアップしましたので、ご覧ください。

https://youtu.be/PkrKPUO78d8

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21年01月24日 18時20分14秒
Posted by: macchan

もう二年ばかり前からになりますが、
設計環境をこれまでの2D設計からBIMに移行してみました。

温故知新・旧宅から受け継ぐ住まいとBIM
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201903/article_1.html

設計の業務機環境を8年振りにバージョンアップしたことと、
Vectorworksarchitectに移行したことがきっかけです。
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201801/article_10.html

これまでの設計環境は、一色建築設計事務所時代の
手書き・スケッチ設計から、
パートナーとなってからCADを習いながら、
アトリエMアーキテクツとして独立してからは
企画やスケッチは、やはり手書きスケッチ、
基本設計からはCADへ移行する流れが続きました。
https://atelier-m-architects.at.webry.info/201211/article_18.html

配置図、平面図、立面図、断面図、矩計図、展開図、建具表・・・
それぞれが一つ一つのファイルに分かれている2D設計から、
すべて1つのファイルで形成されるBIM設計、
頭で分かっていても、なかなか2D設計の癖から抜け出すのは
容易ではありませんでしたが、
それを助けてくれたのが、参考本とサポートでした。

Vectorworksarchitectで学ぶ住宅設計のためのBIM入門
https://www.aanda.co.jp/book/index.html

VectorworksServiceSelectのサポート
https://www.aanda.co.jp/ct/service.html

そして、何とか設計をまとめることができて
見積→金額調整→契約→着工へとこぎ着けました。
すべてをBIM設計でおこなうのではなく、
臨機応変に自分の設計の進め方として模索しています。
あくまでも目的は住まい手の快適な住環境
を創り出すために、どのように活用していくか、
目的と手段を取り違えては何もなりません。

やはりスケール感を伴う手書きスケッチは欠かせません。

 

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21年01月22日 18時34分12秒
Posted by: macchan

3年前に那須高原の保養所リノベーション計画で
静岡県産杉材JパネルにNCルーターで
スリット加工して化粧材として活用する試みをしました。

静岡県産杉材Jパネルスリットという加工品
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202003/article_6.html

今回は、山口県長門市のホテルリノベーション計画で
パテーションとして組み合わせる手法での試み。

耐火建築物のホテルの内装制限にかからないように、
パテーションとして取り付ける手法となっていますが、
現行法規内で、ギリギリを狙った試みでは、
やはり地元の許認可関係と交渉、そして現場監理には、
地元の建築家との協働は欠かせません。

Jパネル大手のレングスさんが山口県のお隣、
鳥取にあるのですが、こうしたNCルーター加工はできないので
結局県外に依頼するということでした。

それなら、私の地元・静岡の丸天星工業さんの方が、
NCルーター加工も近くで連携が取れるので、
今回も、那須高原同様に、静岡から加工して
山口へ送ることになりました。

加工図から始まって、拾い表、見積、調整、
梱包、運送まで打ち合わせを重ねながら、
昨年末に、無事現地納入。

現場でのモックアップ製作も大工さんの腕の出来映えも良く、
この方法で上手くいきそうです。

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21年01月15日 01時51分16秒
Posted by: macchan

今回は蔵の下屋屋根材のお話しです。
築200年の蔵の既存下屋屋根は、
銅板葺きで見事な緑青が吹いてして素晴らしいものでした。

当然、それを活かしたいと思いましたが、
考えておかなければならないのが樋の問題です。
現状の樋は、塩ビ製の半丸樋でしたが、
劣化が進んでいました。

加えて下屋屋根の一部に雨漏りによる腐食と
タル木や桁にも、一部腐食がみられました。
当初から、柱と方杖は入れ替える予定でしたが、
既存タル木部は一部腐食部の取り替えと
補強タル木を両側から添えて補強し、
さらに軒先を延長して雨掛かりを抑える設計としていました。

現場の進行の中で、それなら躯体を解体して
軒桁は腐食部のみ取り替えて再利用して、
タル木を新規にかけ直した方が施工も早く、
補強タル木を転用できるので、可能とのことになり、
下屋全体を再構築しています。

話を樋に戻します。
蔵の構造補強と外壁補修で生まれ変わる蔵の外観。
そこに既存銅板屋根が合うことは間違いありません。
しかし、そこに塩ビ製樋では
蔵全体の質感の釣り合いが取れません。
そうなると銅樋ということになりますが、
蔵本体の瓦屋根の樋も、塩ビ製から銅板樋へ
替えるとなると、
はたして樋にそこまでコストを掛ける必要があるか?
ということになります。

今回は、塩ビ製樋から私の設計スペックである、
タニタハウジングウェアのガルバリウム鋼鈑樋の
スタンダード半丸を使用します。
https://www.tanita-hw.co.jp/product/37/

しかし、ガルバリウム鋼鈑と銅板を同時使用することは、
金属イオン化傾向による電食を誘発する
可能性があるので、避けたいところです。

下屋の構造躯体の取り替えとガルバリウム鋼鈑平葺きに
ガルバリウム鋼鈑樋という組み合わせが、
全体の質感とコストのバランスが良いと判断しました。

しかし、この銅板を単に廃棄するというのは、
この上ない罪なことと感じておりましたが。。。
と、ちょうどその頃にポツンと一軒家と
大改造!!劇的ビフォーアフターの初コラボ番組で、
静岡・諸子沢の古民家リフォームをおこなっていたので、
そこに転用するお話しを建主さんにしたところ、
快く受け入れくださり、
私の教えている静岡産業技術専門学校のご協力と
建築科の学生たちに手伝ってもらって加工・取付をおこなう
というタイミングバッチリの提案をおこない、
築200年の蔵の銅板が築150年の古民家リフォームに、
若者の力で受け継がれるという物語ができあがりました。

〇ポツンと一軒家・大改造!! 劇的ビフォーアフター番外編1銅板再生編
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202004/article_1.html

〇ポツンと一軒家・大改造!! 劇的ビフォーアフター番外編2学生奮闘編
https://atelier-m-architects.at.webry.info/202004/article_3.html

こうして、銅板を無駄にすることなく、
築200年の蔵の下屋屋根も再生することができました

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21年01月04日 15時51分24秒
Posted by: macchan

今回の改修の肝となっているのは、
構造補強と共に外壁の漆喰壁の改修です。

漆喰壁の改修は非常に難しい面があります。
まず表面の漆喰を補修する前に、
その下地となっている土壁が脆くなっているので、
そのまま表面だけを補修しても、
台風などで剥離する場合があります。

この蔵も三年前の台風が静岡を直撃した折に、
一部の漆喰が剥離落下して、部分補修をおこなった経緯がありますが、
その時に下地の土壁を補強しているので、
その補修方法で、今回の漆喰壁の改修をおこないました。

漆喰壁の下地が脆くなっている場合、
これを剥がして改修すると大変なコストと時間が掛かりますので、
表面の漆喰のみを剥がして、
下地に特殊な浸透性接着剤を等間隔で注入して固結強化して、
その上に、下地のモルタルを
下塗り、中塗り、上塗りと塗り重ねていきます。

そして、最後にフッ素樹脂塗装で白く塗っています。
漆喰壁の再生ではなく、塗装による再生で
コストダウンを図っています。
といっても、この下地の接着剤強化でも、結構コストが掛かります。

さらに、今回は外壁に金属板で覆われた部分がありました。
恐らく、簡易補修をしたあと、漆喰壁としないで、
金属板で覆っているという想像でしたが、
この部分の補修にも、工夫が必要でした。

土壁の下地は、通常竹小舞という割竹が使われていますが、
ここでは、竹がそのまま編んでありました。
柱下と土台の腐食部の取り替え部は、
モルタルで埋めて、杉板で塞いでいます。

漆喰上の下地の胴縁が浮き上がっている部分があり
非常に不安定な下地状況でしたので、
新たに長ビスを追加して躯体の柱に
直接胴縁を緊結する補強を施しています。

その上で、剥離や割れのある部分を剥がして
同じく接着剤注入補強をして、透湿防水シートで覆い、
さらに、新たな胴縁で押さえてから
ガルバリウム鋼鈑を施工して改修しています。

こうして、塗装部分とガルバリウム鋼鈑部分と
二種類の外壁改修をおこなっています。

昨年は、夏に長雨が続き左官業者さんも
あちこちの工事が滞ってしまい、
ここでも、業者さんを入れ替えて何とか完成にこぎ着けましたが、
それでも、予定より3ヶ月遅れてしまいました。
こればかりは、仕方ないことですね。

色々な経緯がありましたが、
築200年の蔵の外壁が、次の200年へと受け渡す
基本的な改修ができたと思います。

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21年01月01日 18時13分17秒
Posted by: macchan

今年もアトリエから心地よい住環境を創造していきたいと思います。

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