分譲マンションを視野に入れて計画した地元茨木市にある、勾配屋根付RC造地上
5階建の賃貸集合住宅である。1階部分は道路面より80cm沈ませたピロティー
タイプの駐車スペースとエレベーターホール等が占め、2~5階部分は3LDKの
ファミリータイプの住戸が各階4戸、ずらして並んでいる。
特に、変化と立体感に富んだ外観、各住戸の孤立感を最優先した結果、割高から
生ずる設計変更を覚悟の上、雁行型の住戸配列を選択しました。
問題は、ELV機械室の位置が、屋内に据え付ける場合、性能上劣る油圧式になり、
屋上に据え付けるロープ式は、意匠上受容れがたいとなりました。
その後、昇降設備技術の進歩に伴い、ロープ式でも屋内設置タイプが開発され、今
は機械室レスとなり、中高層建築物にとって追風で多様な選択ができる時代となった。
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