小学校へは歩いて通えない私の地区では、

子供たちはバス通学をします。

そんな子供たちの間で

最近、見慣れない首輪をしていない大きな

茶色の犬がうろついていて怖い、

という話を聞きました。

前例もあるのでわたしは見てみぬ振りを

することにしました。

三匹目なんて!ぜったいムリです!

都会の人は身勝手です。

飼いきれなくなるとこの高原まで連れてきて

捨てていってしまうのです。


さて、悪い感は当たるものです。

ある日やっぱりうちに現れました。

大きくて目つきの悪い茶色の犬です。

子供たちが怖がるのも無理ありません。

でも私の後をしつこくついてきます。

以外に人なつっこいのです。

でも心を鬼にして保険所に引き取りに来て

もらうことにしました。

それを聞いていた女房がかわいそうだと言って

オイオイ泣くのです。

「わかったよ。君が面倒みてくれよ!」

こうして三匹目がうちの子になりました。

「ちゃろ」と名づけられました。