もうずい分前になりますが

シカゴ郊外オークパークのF.L.ライトの

ホーム&スタジオを訪ねたことがあります。

食堂の窓の外に、ゆれる木々の葉のすき間からもれる

、まばゆく、ゆらめく光が室内空間を満たし、

光がまるで生命を持ったかのようにざわめくのを、

その心地よさにしばし動けなくなってしまったのを

忘れることが出来ません。


太陽の光は、建築家によって

単なる線でなく、分節されたり屈折されたり

拡散されたり、ゆらぐ動きを与えたりと

生命をふきこまれます。


そして、画一的で制御不能と思われている

時の流れを、不規則で豊かなものに

変えることが可能なのです。