2010年 4月の記事一覧

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10年04月30日 15時52分49秒
Posted by: hemlock
八ヶ岳南麓に移住して17年にもなり

ずいぶんたくさんの建築をしてきました。

でもオープンハウスで作品をお披露目するのは

実は初体験なのでした。


主な活動フィールドが八ヶ岳の山岳エリアですから、

皆さんなかなかいらしていただけないでしょうし、

いつも完成までにエネルギーを使い果たして

とてもオープンハウスをやる余力が残っていない、

という事もありましたし、

だいいち恥ずかしいです。


でも今回はパートナースタッフのSちゃんが

「やるべきでしょ。」と背中を押してくれましたし、

建て主も快く了解してくれましたし。


新品のスリッパと白手袋を七組用意しました。

天気も上々。

結果的には旧建て主さん、将来の建て主さん、大工さん、

ご同業の方々、友人、

色々な方がお見えになり

たくさんお話できて大忙しでした。


次にまた条件が整いオープンハウスできるのはいつになるでしょうか。

今から楽しみです。null

10年04月20日 07時10分00秒
Posted by: hemlock
間取り設計の第一歩は

まず家の入口(玄関)の位置を決める事です。

冬風や春の突風の吹く方向を避けることや、

道路やカーポートとの関係など

考慮する事は多くあります。

家への出入りは気持ちよい日々を送るための

重要なポイントです。

ここを間違えるとこのあと何をどうやってもうまくいきません。


できる事ならば玄関は南入りが最も望ましい。

ですが限られた土地の中で部屋を南面させたいですから、

うまくいかないこともあります。null

また、敷地の北側が道路だったりすれば

玄関を南にする事は間取りに無理があります。

環境の流れや、人の動線など

無理なく自然である事が優先されます。

南入りができなければ次に東入り、

その次に西入り、

もうそれしか手がなければ北入りです。

何れにせよ、冬風、クルマの直進圧迫感など、

外構処理的に回避は可能です。


間取り設計の第一歩はまず入口の位置を決める事。
10年04月18日 06時12分00秒
Posted by: hemlock
いつもブログをご覧になっていただきありがとうございます。

オープンハウスのご案内です。

この建築は、敷地の特性を生かした

フィンランドログとモダンデザインとの融合をテーマにした混構造の住宅です。

建て主様の御厚意によりこのたびオープンハウスが実現いたしました。

日頃より私どもの仕事にご関心をいただいている皆様、

プロセスに携わっていただいた皆様に

ご感想、ご批評をいただきたく存じます。

ぜひ、ご興味のある方もお誘いあわせのうえ

春まだ浅い八ヶ岳高原にいらしてください。


日時 平成22年4月25日午後1時から5時
        4月26日午前10時から午後5時

現地 山梨県北杜市大泉町谷戸・・・・ダイヤモンド八ヶ岳美術館ソサエティのすぐ南

主催 ヘムロックヒル建築家工房 中村大補(TEL080-5171-0790)
   道に迷った・・・など遠慮なくご連絡下さい。null

10年04月17日 18時09分44秒
Posted by: hemlock
八ヶ岳連峰の北端から南端全てを

見渡す事のできるここは、

もとはパラグライダーの発着基地だった。

そんなわけだから風がいつも吹いている。

ことに冬は諏訪湖方向からの風が吹き上がり

北東の風だ。

私の設計プログラムの中では

季節風の風向きと性質はかなりの

重要度である。


さて、nullそれと引き換えにこの敷地には大絶景がある。

建て主家族はこの山塊の標高2350mにある

山小屋の番人である。

ハイシーズンは別として

週末以外はこの家の北窓から

我が職場?を優雅に遠望するというわけだ。
10年04月13日 07時08分00秒
Posted by: hemlock
5年後の事は誰にもわからないといわれています。

ことに若い世代はこれから家族も増えるかもしれませんし、

ハッピーリタイアメントのご夫妻も

息子さんや娘さんと同居する可能性も、

ご高齢のご両親を引き受ける事になるかもしれません。

あらゆることを想定していると

家は際限なく大きくなっていきます。


色々な事例に接していると、

大きくする分には増築をすれば良いですが、

大きく造りすぎてしまった家の、

結局は夫婦二人だけになったときの

維持の悪さといったらありません。


それでもライフスタイルを具体的にイメージしなければ、

設計が始まりません。

まずは、家に対する要望を、

矛盾をおそれずリストアップしてみましょう。

できればそれは、皆さんの都会の居間で考えずに

現地で考えるのも良いでしょう。
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いきなり間取りを考えたりする前に

まず、「設計条件」これを徹底的に煮詰め、家族で議論し

決めてください。
10年04月06日 07時08分00秒
Posted by: hemlock
次に挙げるような土地は、

いくら安くてもどんなに勧められても

十分な調査なしに購入を決めてはいけません。


1、エリア全体の中で谷地状になった土地

  雨水、地下水が集まります。いつも湿気が抜けず人にも建物にも不健康です。
  クルミ、ミズキなどが自生しています。

2、接している道路よりも土地が低い

  大雨ともなれば道路は河と化します。雨水が土地に流入します。
  
3、道路の突き当たりや、湾曲道路の外側ある土地

  夜間クルマのヘッドランプが家の中に浸入します。
  また、クルマが家に突っ込んでくる!と、常に不安です。

4、自生樹木が一本もなく平らで雑草が覆っている土地

  十中八九、盛土や切土など加工された土地で、危険が覆い隠されているかも?
  
5、人の背丈を越えるようながけや古い石垣に面している土地

  危険です。建築基準法的にも建築の制限を受けてしまいます。

6、傾斜角度30度を越えるような急傾斜地

  不思議な事にこんな土地は商品として多く存在します。
  危険です。数々の法的制限をクリアーしたとしても
  建築コスト大です。
 
以上のような土地は設計士など専門家に意見を

求める事をおすすめします。

しかしながら、まったく非の打ち所のない土地というものは

おそらくありません。

重要なのは弱点を理解したうえで、

余りある良いところがあるかということですし、

欠点を特長として設計に活かす、

という事もあります。

何れにせよ土地とは出会いです。

「気持ちよい!」をたいせつに。null
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