連合会の会議の合間をぬって「そなエリア東京」を見学。先日は大阪の津波・高潮ステーションを見学。このところ防災、減災について考える機会が多くなった。
学生時代の研究室の研究テーマが人間工学研究であり、そのひとつとして建物での避難、誘導計画について多くの先輩方が熱心にとりくんでいた。私自身は、全く違うテーマであったが15年前の阪神淡路大震災の経験も踏まえ、関連することが多くなってきたように思う。
今回の「そなエリア東京」は、大学~竹中工務店時代の同級生、同期であるIOPの永田宏和君が企画に深く関わっている施設である。
この施設では、従来型の体験プログラムにゲーム機を使ったエンターテイメント性(ゲーム性)を取り込んでいること、彼がNPOとして取り組んでいる+artsのスタッフを常駐することにより、見るだけの施設から、施設関係者と参加者が共に学ぶ姿勢には共感を得るものが多い。2年前にイベントで私も関わった京阪ローズガーデンにある「つくるところ」でのコンセプトにもつながる取組みである。
私たち建築士にとっては防災、減災を考える上で、建物の耐震性の向上にのみ目を向けがちであるが、災害における建物として必要な取組みが全体の課題の中で、どこに位置づけられるかを把握しながら、クライアントに提示することが必要であることを考えさせられる一日であった。
P1050783.JPG わかりやすいパネル展示
P1050779.JPG 身近なものでつくる救命道具
null     緊急時の司令塔?
P1050806.JPG ゲームで覚える防災・減災
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緊急時以外でも楽しめそうなシェルター