装飾は罪悪である、とまで言い切ったモダニズムは、

あくまで折衷主義的なことを、すなわち装飾が本来

持っていた機能から形態表現のみ取り上げて、

脈絡なく表層的に扱うことを、

また、ある権威や形式を表現するシンボルとして

扱うことを否定したのでした。


私は、モダニズムのいう「機能美」は一種の

装飾であると広義に解釈しています。

装飾は、それが施された建築が、その場においてのみ

意味を発するものでなければならないと思います。

空間の成り立ちの中で、機能的になくてはならない

不可分の要素、形態表現は正しい「装飾」です。


装飾は、求められる機能表現をほんの少し

誇張することで

「美しい」、「楽しい」、「新しい」という意味を

発するデザイン表現となると思っています。


誤解を恐れずに言います。

「装飾」を用いましょう!