太陽は、一日に1.49×10の19乗kj(キロジュール)の熱を地表に届けています。これは、世界で1年間に使うエネルギー(石油換算:87億キロリットル)の、なんと16,000倍。何もしないでも、これだけの熱が、私たちのすぐ頭の上にあり、家々の屋根に降り注いでいます。太陽のエネルギーは、最も身近なエネルギーと言えます。
地球上の自然エネルギーは、そのどれもが、形をかえた太陽のエネルギーなのです。
エネルギー危機が叫ばれて、久しいのですが、ここに来てその活用方法が成熟してきました。これからは、それぞれの住宅が、化石エネルギーにたよらず、室内空気を自然の力でコントロールすることが求められ、それによって、建築に携わる者として、少しでも地球の温暖化の緩和に貢献しなければならないと思っています。