今 図面はCADソフトを使って パソコンの画面で描いていますが あの頃(どの頃だ?)こんな『未来』が こんなに早く来るなんて 思いもしなかったむかしむかし 「設計屋は 図面を手で描いておったのじゃ・・・」という話です。「あの頃はたいへんだった」という話ではなく 逆に「あの頃は愉しかった」という『じいさんのむかしばなし』ですから 聞き流してください。
図面1枚1枚を手で描くなど 気が遠くなるような感じがするかもしれませんが 図面1枚1枚が自分の「作品」で いかに美しく見やすく仕上げるかを考えながら描いていました。図面を見れば誰が描いたものか すぐにわかりました。こんな図面です。
tegaki.jpg
正確に見やすく描くために 数字とアルファベットは 型板(テンプレート)がありましたが 使わずに描けるよう練習しました。これをトレーシングペーパーに H~3Hの鉛筆を使い分け 芯研ぎ器で芯を尖らせながら シコシコ描いていたわけです。楽しそうでしょ?設計変更があると 変更部分をケシゴムで消して描き直すわけですから 図面が汚れて悲しかったです。(1枚全部を最初から描き直したくなって 困りました)