横浜山手の洋館「外交官の家」の話です。明治34年の建築 設計者は宣教師ガーディナーさん。アメリカンビクトリア様式だそうです。観光案内では こちら すばらしい庭側の外観が多く見られますが
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ガーディナーさんに会って聞いてみたいのは アプローチ側 この洋館に暖かく迎え入れてくれるような優しい雰囲気の玄関ポーチと屋根のデザインです。
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ごらんのように 屋根を日本建築的な入り母屋で造り ポーチ柱を前面に出さず 大きな
片持ちの跳ね出しにしてあるのは 洋館では珍しいのではないでしょうか。アメリカンビクトリア様式(装飾したポーチ柱と屋根で正面玄関を強調する)のデザインではないだろう・・・という気がします。入り母屋を生かすために ポーチ屋根の勾配は 本体屋根よりきつくなっていたり 矢切(三角形部分)の下見板がウロコ状に成型されてたりしています。玄関ポーチは この屋根で このデザインでなければならない思いが感じられます。ガーディナーさんに会って教えてくださいと頼んでみたいですね。きっとやさしく
答えてくれそうな気がします。