建築家 安藤忠雄さんの名前を聞いたことのない方は 少ないと思います。
安藤忠雄さんが テレビのインタビューの「特別に印象に残っている建築は?」という
難しい質問に 少し考えたあと 「建築にかかわった人たちの思いが強かった」のでと 『光の教会』を挙げておられました。安藤忠雄さんの思い かかわった人たちのその思いを共感することができて「建築が好きになる」物語が この本です。
(教会という建築は 住宅・公共建築・商業施設にくらべて その理想とする目的・空間への思いを 私たちも想像しやすいはずです。)
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「一つの建築をつくりあげる過程では 実にさまざまな 悪くいえば邪魔くさい雑事を
 山ほど こなさなければならない」と この本の中にあります。
著者の平松剛さんが 建築に必要な「雑事」の意味・内容を また 建築家安藤忠雄の
思い この大切な山ほどの「雑事」をひとつひとつこなしていく人たちの思いを 
ていねいに わかりやすく紹介してくれます。どんな人たちが登場するのか 愉しみに
してください。
『そうしてつくり上げていくことによって 建築が好きになる。その建築を好きになる
 ことが重要です。』安藤忠雄さんの言葉だそうです。