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竣工後10年以上経過した建物を訪れたとき、正面の躯体に組み込
んで隠していた、ヒーポン式エアコンの冷媒・ドレン配管が、外壁
に沿って、化粧カバーは付いているものの、醜く露出していました。
施主さんに訊ねると、エアコンの取替え時に、業者さんの言い分を
信用し発注したとのことでした。故障した原因等を正しく理解すべく
客観的に診断してくれる専門家のアドバイスがあれば、理想だったと
思いますが、それ以上に工事の各段階で、建物に纏わる「管理」の重
要性は基より、「美意識」について共感を得るべく、純粋に向き合い
話し合いの場をもつ機会を逃したことが、大きな反省点であり、小生
にとって、このテーマは、建物に限らず克服すべき険しい道程である。
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