2010年 3月の記事一覧

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10年03月15日 10時07分17秒
Posted by: tenkoushya
買い物に出掛けたら、桜が咲いているのを見つけました。
sakura-0314.jpg
携帯の古い機種で撮ったので、あまり綺麗には見えませんが、実際は淡い桜色の花が、のどかな風と木漏れ日に揺れ、穏やかな春を感じさせていました。
出店のたこ焼きを買ってパク付きながら、少しだけお花見気分。
春ですねぇ。

天工舎一級建築事務所
10年03月13日 09時35分57秒
Posted by: tenkoushya
鎌倉市、鶴岡八幡宮のご神木である大銀杏が倒れてから、3日目の朝を迎えている。
私が鎌倉に遊びに行ったのは、今から2年前の5月のこと。大勢の観光客でごった返し、本殿に参拝する人は大銀杏に見下ろされる階段の下で、警備の人に交通整理されていたことを思い出す。
tsuruoka.jpg
突然倒れてしまった大銀杏は、鶴岡八幡宮のご神木であると同時に、神奈川県指定の天然記念物でもある。ご親睦はどんな形であれ再生されるであろうと思うが、樹齢800年とも言われる木を再生させるには、新たな800年と言う時間が必要な気もする。再生とは、そういうこと。

一度無くしてしまった自然や環境景観は、おいそれとは再生出来ないことになっている。
だからこそそれを愛しみ、大切にしていくのだと思う。

ご神木を蘇らそうとする大勢の人の気持ちが、800年後に無事に再生された大銀杏を見上げる人たちの心に届くことを祈りたい。


天工舎一級建築事務所
10年03月12日 10時00分00秒
Posted by: tenkoushya
ヘレン・マクロイの最高傑作と称される作品が、東京創元社から復刊されました。
評価の高さを期待しつつ読み始めたのですが、なるほど、斬新な手法で描かれたミステリでした。ただし、この作品は1957年に出版されたもので、私が生まれるよりも前に書かれた物。その部分を若干考慮しなければならないような気もします。

大学で心理学を教えていたハリー・ディーンの元に、突如叔父の莫大な遺産が転がり込みます。驚きのあまり外に飛び出したハリーは、氷に足を滑らせ怪我をしてしまいます。その事故を機に、ハリーは大学を辞め、故郷のヴァージニアに帰ることにしました。そこにはかつて愛した女性が、今は人妻となり、母となって暮らしていたのでした。彼女に未練を残したハリーの周辺に、なにやら不可解な出来事が起こり始めます。免許書が消え、差出人不明の手紙が届き、怪しげな徘徊者が出没します。そして遂に痛ましい事件が起きてしまうのです―



ミステリとは本来、読み手に心理的なプレッシャーを与えるような作品の方が、楽しいと思います。そのプレッシャーがどんな種別のものを好むのかは、読み手の趣味の問題。
個人的には暗く陰湿な雰囲気を漂わせた作品が好きなので、そういう意味では面白かったのですが、現代の作品を読み慣れている方には、少々異論がありそうな気もします。
トリックを大切にしたミステリとは、かくも難しいものかと、考えてしまう一冊です。


天工舎一級建築事務所
10年03月11日 18時30分00秒
Posted by: tenkoushya
老朽化した小田原市民会館を建て直すべく、前市長の小澤氏が「(仮称)小田原城下町ホール」の建て替えコンペを開いたのが、今から3年前の2007年。大小合わせて238の設計事務所がプランを提出し、すったもんだの果てに選ばれたのが、山本理顕設計工場の計画案でした。

ところがこの案、いろいろとアグレッシッヴなコンセプトの元に考えられていたので、コンペ当選後から彼方此方で異論が噴出していたのです。またその頃には市の財政が驚くほどの急降下。まぁ、これはどこの地方都市でも同じ現象なので、何も小田原だけに限ったことでもないのですが・・・。

凄く話を端折っていますが、そんなこんなのタイミングで市長選の公示。
前市長が引退を表明したことをきっかけに、ホール推進派と見直し派の対立にも見えたこの選挙。
小田原市民ホールの計画見直しや、その他のビッグプロジェクト(小田原にとってはと言う意味)の反対を表明した加藤さんが、見事新市長に当選。そして昨年の4月には正式に、市民ホールの計画地事体から見直すことが決定。当然設計も一からやり直し。

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10年03月10日 17時57分03秒
Posted by: tenkoushya
なんか暇だなぁ~・・・・・と、ボォーッとしていたら、空から仕事が降ってきた。
気が付けば計画仕事が何件かと、原稿書きが何件か(これは前からか・・・)が溜まっている。その他にも面白そうな話と、企画が舞い込んできた。
いろんな人に気に掛けて貰っていることに、感謝感謝の日々。

そういえば少し前にも友人が、立原道造の資料をコピーして送ってきてくれた。
なんでも、昔私がブログに書いたことを覚えていてくれて、それで資料を送ってくれたとのこと。ありがたいね・・・、ホントにありがたい。

人に気に掛けて貰っていると言うことが、どれほど励みになることか。
生きていると辛い時もあるけれど、それでもきっと何とかなる。

「情けは人のためならず」と言うけれど、それを信じて困っている人がいたら、声を掛けて助けてあげないといけませんねぇ・・・。そうじゃないと自分に戻ってきませんからね。今日辛い人も、きっと明日は良い事があると信じて頑張りましょうね。
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天工舎一級建築事務所
10年03月10日 09時24分15秒
Posted by: tenkoushya
寿命が長く、熱も発しない次世代ランプシステムのLED。
価格は高いが、長い期間交換する必要がないと言われていることから、最近では住宅にもそのランプを採用する方が増えていると聞く。国もエコに繋がると、控えめながら推奨しているようだが、必ずしも良いこと尽くめでも無いらしい。

例えば利点と思われていた熱を発しないことが、雪の降る地方では問題なるそうだ。
雪国の道路に立つ信号機のランプがそれ。
従来は照明器具が発する熱で、信号機に付いた雪を溶かし、ドライバーに正しく信号を伝えることが出来た。ところがこれをLEDに変えた途端、熱で雪を溶かすことが出来ず、その結果、信号に雪がビッシリとこびり付き、色が読めなくなるという現象が発生したそうな。

つまり照明器具には、明るさを確保する目的の他に、熱を確保するという目的が必要な場合もあるということだ。一律にコレ!と決めてしまうのではなく、適材適所で選びたいと思うのです。
寒い夜、フロアスタンドの柔らかな光とぬくもりを感じながら、静かに過ごしたいと思う。そんな夜、ありませんか?


天工舎一級建築事務所
10年03月09日 18時02分20秒
Posted by: tenkoushya
少し前にHPをリニューアルしたのですが、その際に修正が間に合わなかったページが、いくつかありました。その中の一つ、【MYSTERY】のカテゴリを、少しだけ加筆修正してUPしました。

UPしたのは【MYSTERY】の中の【Mysteryの家】と言う項目で、ここでは推理小説に登場する不思議な建物を建築的に検証するという、少し変わった遊びをしています。この検証がきっかけでNHKの番組に出演させていただき、それがきっかけで本を出版することにもなった物です。

今読み返すと、とても稚拙で笑えるのですが、でも行間に頑張っていた当時の自分が垣間見えて、なんだかとても懐かしい気がします。


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10年03月09日 09時55分48秒
Posted by: tenkoushya
8時過ぎに、いそいそと帰宅する中学生の集団とすれ違う。なんだこれ?
よく見ると、おめかししている保護者らしい人が、学校に向かって歩いていることにも気付いた。どうやら今日は、中学校の卒業式らしい。
卒業式に参加しない1年生だけが、出席だけ取って、早々に帰宅していたのだと合点がいく。

そうかぁ・・・卒業式か・・・。
「♪柱の傷はおととしの~♪」・・・じゃなくて、「♪うさぎ追いしかの山~♪」も違う。
あれ?卒業の歌ってなんだったかなぁ?検索してみた。

卒業式の定番の歌ランキングは、「仰げば尊し」が一番で、「蛍の光」「贈る言葉」と続いていた。ただ、尾崎豊の「卒業」が5位に入っていたことには、少々違和感あり。

ても、どちら様も卒業おめでとう!
今日はあいにくの天気だけど、君たちの明日は、きっと晴れるから。


天工舎一級建築事務所
10年03月08日 10時00分00秒
Posted by: tenkoushya
昨年から話題になっていた「住宅版エコポイント」が、今日からその受付を開始します。
「・・・・・・と言うことは、昨日まではその受付がされていなかったの?」と、考えた貴方は鋭い!

そう、たしかに昨日までは受付がされていなかったのです。
だから今日の時点で工事が終わってしまっている人は、自分とは関係ないと思ってしまわれるかもしれませんが、そんなことは無いので、この機会に確認してみましょう。
エコポイント発行となる工事期間に関しては、以下のとおりです。

■新築住宅に関して
平成21年12月8日以降に工事着手 → 平成22年1月28日以降に完成引渡しされた建物
■リフォームに関して
平成22年1月1日以降に工事着手 → 平成22年1月28日以降に完成引渡しされた建物

国土交通省のHP/住宅版エコポイント制度に関する概要

この期間に対象工事をされた建物は、申請すればポイントを貰えます。
窓ガラスの交換や、断熱材のことばかりに目がいきがちですが、それと平行して行われたバリアフリー対策工事に関してもポイントは付加されますので、お忘れなく。


天工舎一級建築事務所
10年03月04日 10時10分21秒
Posted by: tenkoushya
去年の暮れに、事務所のパンフレットを作った。
A4サイズを三つ折りにした、都合6頁の小さなパンフレット。
初めてのことなので様子見と思い、取り合えず100部だけ作ったのだが、既に無い。
会う人会う人に渡したり、過去に設計させていただいたお店に置いて貰ったりしているが、今のところ「パンフレット見ました!」という反応も無い(笑)

この手の広告物を製作しているデザイナーに言わせると、「そんな物は1000部、2000部単位で配って、ようやく一件問い合わせが来れば良い程度のもの。だから気長にね。」とのこと。

なるほど。
こちらも即時効果を期待していた訳ではないのだが、1000部、2000部を配るとなると、これは結構大変な話。ポスティングの世界だな・・・と、考えてみたりするが、今のところこのパンフレットをそんなふうに使うつもりは無い。あくまでも名刺代わり+α程度のこと。でもあると何かと便利なので、少し形態を変え、追加で製作するとしましょう。

ところで、そのパンフの写真でも撮ろうとデジカメを探すが、デジカメが見当たらない。
どこ行ったんだーーー!(←そっちで慌てる)


天工舎一級建築事務所
10年03月03日 17時51分58秒
Posted by: tenkoushya
神奈川県某所。
造成されたまま放置された、30区画もの宅地がある。

takuchi.jpg


見晴らしも良く、とても良い土地だと思う。
放置された理由は、いろいろと複雑らしいが、勿体無いことだけは確か。
家は人が住んでこそ「家」であるように、宅地は建物が建てられてこその「宅地」。
少しでも早く当初の予定通りに活用され、人の息吹を感じられる場所になることを祈りたい。


天工舎一級建築事務所
10年03月02日 09時19分44秒
Posted by: tenkoushya
昨夜のブログで、「お雛様の部屋のある家」の話に触れたら、そのお家のクライアント様から、「お雛様のいる風景」の写真が届いた。どうもありがとうございます。
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なるほど、こんなふうに飾られているのですね。
お雛様たちにとって、居心地の良い部屋になっているようで安心しました。


天工舎一級建築事務所
10年03月01日 18時30分00秒
Posted by: tenkoushya
以前、設計させていただいたお家に、「お雛様を飾る部屋」と言う部屋を設けた家がありました。もちろん普段は、リビングの隣に設けられた和室として使われているのですが、その部屋を作られた目的は、あくまでも「お雛様を飾るための部屋」だったのです。
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残念ながら写真には畳が敷かれていませんが、今は琉球畳が敷かれています。
そしてその上には、立派な雛壇が飾られていると思います。
また部屋に設けられた収納スペースは、お雛様が仕舞っておけるジャストサイズで作られています。

この部屋は確かに、お雛様のために作られた部屋であることは確かなのですが、それ以上に、子を思う親の気持ちが詰まっている部屋なのだと思います。この季節が来ると、思い出す家です。

HPにも竣工当時の写真が載っていますので、宜しければ覗いて見て下さい。
天工舎一級建築事務所
10年03月01日 09時27分49秒
Posted by: tenkoushya
昨日は一日中、津波警報で大変でしたね。
どちら様も被害はありませんでしたか?

朝の9時半過ぎに突然番組が中断され、津波警報に関する特別報道が始まりました。
しかも予想される津波の最高高さは3mとのこと。
その後直ぐに、JRの東海道線は小田原を含む熱海―藤沢間の上下線が止まり、道路は小田原―平塚を結ぶ西湘バイパス、小田原から湯河原方面を繋ぐ真鶴道路、熱海―湯河原間を結ぶ熱海ビーチランと、次々と通行止めになってしまいました。私、熱海に行かなければならなかったのです。
いやー、慌てた慌てた。

午前中から出掛ける予定を見合わせ、夕方まで様子を見た後で車で出掛けたのですが、道路は思いのほか空いていて助かりました。ただ、道路のいたるところに消防の方が立っていて、海の様子を肉眼でチェックしていた光景が、少し怖かったです。でも予想されていたほど大きな被害が出なくて、本当に何よりでした。

そんな大騒ぎの中、湯河原の海ではサーフィンを楽しむサーファーの皆さんが大勢居て、なんとも奇異な光景に移りましたが、あれはどうなんでしょうね・・・。本当にサーフィンが好きなのか、少し疑問です。

それから3mなんて言う大きな波でなくても、例えば30cmの津波が押し寄せたとしても、その速度と津波が押し寄せる時間の長さによっては、その破壊エネルギーは強大なものになります。そうなると人や車はもちろんですが、建物だって簡単に破壊されます。水のエネルギーは侮れないのです。

例えば空気圧によって威力を増した水鉄砲でも、撃たれると相当痛いです。また水の威力によって鉄や物を切断する工業用のカッターだって実在しているぐらいですから、その何倍ものエネルギーを持つ津波とは、本当に脅威な代物なのです。大した被害が無くて、本当に良かったと思います。


天工舎一級建築事務所

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