今年の春、この建築士ブログに投稿した地上7階建て集合住宅の
4歳年上にあたる同じクライアントから生まれた、校区も同じで
現在17歳になるS造地上4階建のアパートメントハウスである。

基準階は中廊下を挟んで単身者住宅3戸ずつ合わせて6戸が並び
各階への繋がりは外部階段のみである。玄関戸を開けると両側に
ユニットバスとトイレがあり、其々の背中にミニキッチンとクロ
ークを抱っこし、バルコニー代わりにエアコン外部ユニット置き
場にもなる肘掛ボックスが座り、衣類は1階エントランスホール
横にあるコインランドリーコーナーを利用すると云う、極限の住
生活空間にチャレンジした作品である。

先日仕事の帰りに、この建物に立ち寄った時、殆ど空き室もなく、
ほど良い生活のにおいが漂い、清潔に管理されたサマに、我が国
の憲法にも謳われている「文化的最低限度の生活を営む権利」と
「社会の根源的な欲望を形にする建築行為」とは人間が2kg弱の
脳を持つ限りトワに雑多な次元で複雑に絡み合い融合するんだと再認識する機会でした

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