22年前、家電大手メーカーのセールスマンとして長年、近畿地区以西の
各地を飛び回り業績を上げ、定年退職を何年か後に控えて、建て替えを決
断された、クライアントの住宅である。

外観で神経を使った点の一つは、L型フロアプランに於ける、切妻屋根
勾配を10寸、寄棟屋根の桁面勾配を4寸半、妻面勾配を10寸、
下屋根勾配を3寸半とする、三タイプの組み合わせにより、変化と重量感
の表現にチャレンジした作品である。

特に、このやり難い仕事をこなしてくれた、大工棟梁、瓦葺職人の心意気
には、今も感謝しています。


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