地域的で見ると、我が地域(秋田県由利本荘市)の気候の変動は、自分が生活した30年余り(大阪から越してきて30年余)の間でも顕著に温暖化していることを感じる。当地に来た頃の冬は寒く道路に氷で轍が出来て車を運転していてハンドルを取られることはしょっちゅうでした。もちろん除雪も良くなり、最近ではほとんど路面に雪が残っていないのだが、それにしても2~3m先も見えないくらいの地吹雪も見られなくなった。こういったことが地球規模で起こっているらしいことは、毎日のようにメディヤが伝える。我々が温暖化を防止する活動に少しでも参画出来る方法は何かと考えた時、CO2を出さない生産活動と、建築物のライフサイクルの排出を押さえる設計を志す必要がある。  化石燃料をなるべく使わない設備、省エネの建築構造、自然エネルギーの活用などを考える。自然エネルギーの項で書いたように、太陽は膨大なエネルギーを地球上に届けている。残念ながら、太陽エネルギーの活用率は、どの地域でも同じようにとはいかないが、先人の知恵も借りながら、蓄熱も含めた高気密高断熱で、太陽熱で、通年気持の良い温熱環境を住宅に提供したい。