鎮祭の最後に、神主さんから渡される物があります。
神社によって違うのですが、桐の小箱に封印をした物も有れば、小皿を二つ重ね合わせた様な形の物を封印をした場合も有ります。昨日の地鎮祭で預かったのは後者の方。

これは「しずめもの」と呼ばれ、建物の基礎の下に埋めるように言われます。
漢字で書くと「鎮物」と書きます。

埋める理由は、「神聖なる土地の上に、建物を建てることを御許し下さい」と言う意味だと言うことは承知していました。なんとなく、<人柱>みたいな意味なのかと考えていたのです。だから封印された鎮物の中を見たことはありません。なんとなく印を解いて中を見ると、バチが当たりそうな気がするからです。そう言うの苦手なのですよ、はい。

で、昨日の地鎮祭の後に、神主さんに聞いてみたのです。
「中に何が入っているんですか? 見たらバチが当たりますか?」と。

すると神主さんは丁寧に、教えてくれました。
中に入っているのは、御祓いした米と塩、注連縄(しめなわ)を作る物と同じ、稲わらが少し。そして神様の御霊を込めた社? と言うか、御札みたいな物らしいです。
しかも印を切って開けても、バチは当たらないとのこと。

神様、懐深いなぁ~と、感心してしまいました。
勿論、神社によっても違うでしょうし、宗派によっても違うと思いますが、そんな感じらしいです。だからと言って、中を覗いてみようとしてはダメですよ。

それから稀に、施主の信心している宗教の関連品を、その鎮め物の中に一緒にして沈めたいと考える施主が居るそうですが、それは止めたほうが良いと言ってました。
神様同士が喧嘩したら、仲裁するのが大変だからでしょうね。

「しずめもの」は「鎮物」ですが、建物の下深く、静かに沈める物なのですよ・・・と言う雑学でした。


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