地盤の液状化現象とは砂質の土が水を多く含んだ時、今まで砂の粒子と
粒子がぶつかり合って安定していた状態がぶつかり合っていた摩擦が水
に妨げられて振動する事によって粒子が移動する状態で、その土の上に
建っている建物が土の中に沈んで行ったりする危険な事です。

地震が起きるたびに最近は地盤の液状化現象が報道されますが、この現
象が初めて経験されたのが1964年に起きた「新潟地震」だったと記
憶しています。それ以前は地盤にひびが入るような事は有っても地盤自
体が液体のようになるとは考えられていなかったのです。ですから建物
を支える地中の杭には横から力が掛かり折れるとは考えられていません
でした。この新潟地震の時に4階建ての県営アパートが倒壊したり陸上
競技場が壊れたりして液状化現象が広く認知され、その後の建築の構造
計画の基本の見直しが図られた訳です。過去の経験が1つ1つ生かされ
て今が有る事に、人間は経験で進歩して行くのだなぁと、感じさせられ
ます。