日時計というと、昔の物で現代で使われる事は無いと思われる方も居る
と思いますが、建築では現役でこの日時計の原理を使用しています。
日照権などの問題でご承知のように、建築では太陽と影というのは非常
に重要な関係にあります。建築基準法では高さ制限を定ている第一種低
層住居専用地域、第二種低層住居専用地域などや、政令指定都市で高度
地区を定めている地域、日影規制を定ている地域などでは建物に対する
真北方向が必要となります。その真北を割り出すためには日時計を使用
する方法や、太陽の影の方向を測って、緯度、経度、測定した日や時間
などから計算する方法を用いています。日時計は永遠に現役なのです。