秋田に所用が有って行った時の事、空き時間が出来たので市内散策を
していて、旧金子家住宅と言う建物を見学しました。

住宅と言っても呉服商を営んでいた町屋なのですが、私が興味を持った
のは仏間でした。
この仏間は仏壇置場の上に神棚が据えてあります。今迄私が設計をして
きた中で神棚を設置するところは高い所、神棚の下を通り抜けられない
事、向きは東又は南に向ける事、等が条件として出され、
仏壇置場も向きは東か南に向ける事仏壇の上には何も作らない事(2階
を作る事を制限する事も有りました。)等の条件で行ったのですが。

この住宅は今まで私が聞いた物とは違っていたので、その疑問を此処の
管理の方に伺ったら「こちらではどの家も仏壇の上に神棚が有りますよ。」
と言う返事でした。そして不祝儀の時は神棚は覆いをして置くのだそう
です。住まいは地域性が強く表われて作られていて面白く、又、勉強に
なります。