石灯篭は元々仏寺の献灯用の物であったのが、後に神社にも用いられる
ようになり。仏寺、神社いずれも仏殿、社殿の正面に一基建てるのが
古式であり、室町末期以後に二対にする事が行われ始め、石灯籠は庭と
は関係が無かったのが、桃山時代に千利休が日本庭園の中に茶庭(露地)
を発生させてこの中に灯篭を置き、夜の茶会の露地の照明に用いたと
作庭家の中根金作が述べています。

千利休が庭に用いてから茶人が夫々の好みに応じて色々な灯篭が表われ
てきたと言うのが石灯籠の歴史の様です。
現在の都会での住宅は敷地にゆとりが無いために日本庭園を作庭する事
は少なくなり、石灯籠の種類を知る機会も無くなりましたが、日本の庭
の基本アイテムである事には変わり有りません