家の中の事故で一番多いのが階段での転落事故です。骨折や死亡事故も
報告されています。階段をより安全なものにする為の方法は良く見かけ
ますがなぜ今のような階段になったかを書いているのが無いのでここに
書こうと思います。階段の機能は上下階の移動です。最近の家は居間の
天井高を高くする事をアピールして他と差別化をして、高級感を出して
いるのを目にします。天井高を高くすることは上下階の高さが高くなる
ことであり高さが高くなる事は階段の一段一段の距離が(建築用語で
蹴上げと言います。)大きくなる事です。大きくしないためには階段の
水平距離(踏面(フミズラ)と言います。)を大きくして段数を増やす
必要があります。そうすると他の部分を小さくしないといけなくなり
ます。階段は意外と面積が必要です。U字型階段の場合最低でも畳2帖
の大きさが必要となりますので上下階を高くすると2帖よりも多く
面積が必要です。I型階段の方法で階段面積を少なくする方法も有り
ますがI型の場合階段途中でつまずくと一気に下まで転げ落ちるので
危険視する意見もあります。階段を考える一つの側面です。
安全を最優先するのであれば平屋が安全です。色々な要素を考えてから
バランスを取った設計をします。