・所在地:静岡県静岡市
・主要用途:二世帯住宅
・敷地面積:263.00m2
・延べ面積:184.75m2
・2階建て
・竣工:2014年4月
・構造:枠組壁工法
・施工:久保田建設
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201404/article_3.html

築45年の在来木造を建て替えて二世帯住宅へ。
想い出の詰まった住まいから新しい住まいへできるだけ
引き継げるものを考えて欲しいとの要望。
お母様のために道路から玄関までを段差無しで
上がれるようにスロープとして、その南側にある
既存植え込みや既存庭を残しつつ、建物側に植栽を
追加して緑の樹間を新しいアプローチとする。

 

共有の玄関ポーチを覆うのはかつての住まいの下屋を
解体・補修・再生して、親世帯の玄関扉と共に、
慣れした親しんだ迎入れの場としています。
建物自体を背景とするために、黒色のガルバリム鋼板
として、こうした下屋・木製建具・軒裏の木部を
際立たせています。
 

 

内部は高気密・高断熱と深い庇による日射遮蔽とし、
セントラル冷暖房を導入して便所・洗面所・廊下も
ヒートショックのない均一室温となり、
間仕切りの少ない広々とした内部空間となっています。

各扉のリターンガラリにはかつての欄間を転用したり、
雪見障子も再利用して住まい手にとって、
新築なのに懐かしい風情の住まいとなっています。

建物の中心部には屋根のトップライトから1階洗面所へ
と続く光井戸を設けて、外部窓のない各室へ自然光を
取り入れることで、隅々まで明るい住まいとなっています。

 

床はカバフローリング、壁・天井は、紙クロス(ルナファーザー)
の上に、調湿性の優れたホタテペイント(ルナしっくい)として、
一部壁は米杉板張り。上下階の遮音性能を上げるために、
上階床下に強化石膏ボードを敷き込み、天井裏には面密度の
高いセルロースファイバー断熱材と防振吊木を併用しています。


 

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  ・・・どうも、ありがとうございました。

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