ドーナツ外観2.jpg

スティーブ・ジョブズ氏がWWDC2011基調講演の翌日、
6月7日(火)にクパチーノ市議会で新しいAppleのキャンパスの
プレゼンテーションを行ったと伝えています。

新キャンパスは、現在の本社から道路沿いに東へ、
旧HP敷地とその周辺、約150エーカーに建設される予定。
これは、183,630坪、東京ドーム13個分・・・、
と計算してもピンときませんが、とにかく広大・苦笑。
計画では、新キャンパスには1万2,000人の社員を収容できる
4階建てのドーナツ状の建物を建設する予定で、
ジョブズ氏は宇宙船のようなデザインと表現しています。
これは、現在の従業員9,500人から40%増員のキャパシティ。

配置計画.jpg

特徴的なのは建物外観ばかりではなく、
全体計画としては、地上には必要最低限の駐車場として、
その多くは、地下に設けられるようです。

ランドスケープ.jpg

この結果、駐車場面積(多くがアスファルト)を
現在より90%少なくすることができ、
現在20%ある自然を80%まで増やして、
既存樹木を3,700本から6,000本に増やし、
緑が多い、豊かな自然環境を創り出します。
こうした環境配慮型建築を目指すのは、
トップ企業として、素晴らしい姿勢だと思います。

樹木.jpg

ドーナツ型の建物には、ジョブズの哲学が感じられます。
平面のガラスは使用せず、
全て曲線ガラスを使用するそうですが、
これは、直営店の建設で巨大なガラスを製造する方法を学び、
それをこの建物のために活かして、
特別に曲面ガラスを製造したいと、彼自身語っています。

ドーナツ外観3.jpg

また巨大なホールや、
一度に3,000人を収容できるカフェテリアなど、
建物内部もいろいろな施設が内包されます。

さらにジョブズ氏、天然ガスやより環境に優しく
効率的な燃料を使用した自家発電施設を建設し、
配電網をバックアップとして使用したいと述べています。

Appleは来年に着工し、
2015年に完成させたいと望んでいるとのことです。

建築概要.jpg
apple_new_campus_3.jpg

クパチーノ市議会の好意的な雰囲気が伝わってきます。
最後に、市長がiPadを愛用していると逆プレゼン・笑。
WWDCの基調講演に続き、市議会プレゼンと
注目のプレゼンを連続でこなし、お疲れ様でした。
しかし、さすがプレゼンの神様、
押さえどころを明確にして伝える手法はさすがです。

4年後に、この新キャンパスから発表される
アップル製品は、どんなイノベーションを発信するか、
こちらも、楽しみになってきました。
http://www.youtube.com/watch?v=gtuz5OmOh_M&feature=youtu.be



<追記>
ドーナツ型宇宙船のアップル新社屋のプレゼンスライドが
こちらから、PDFですべて入手できます。
こういう公開があるんだ。素晴しい!
『クパチーノ市、Appleの新社屋建設計画を承認する意向 』
http://t.co/8MZeFVj

人気blogランキングに参加しています。
↑よろしければ、クリックをお願いいたします。
 ・・・どうも、ありがとうございました。