2010年 10月の記事一覧

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10年10月29日 06時37分38秒
Posted by: macchan
T厨房11.jpg

最近のシステムキッチンの充実振りには
目を見張るものがあります。

キャビネット自体をみましても、
従来の開き扉キャビネットから、
引き出し式のスライドキャビネットが主流となり、
フロアコンテナで、床面近くも収納にするなど、
細かく考えられております。

さらに、引き出しにはショックアブソーバーの
クッション装置も標準装備となりつつあり、
脚でポンと閉めても、最後はゆっくりと締まります。

高い位置の吊り戸棚は、使いやすいように
プルダウンできて、手動でも、電動でも・・・。
面材のパターンも、なかなかセンスの良いプレーンタイプや
ライン取手のように出っ張りを無くし、
設計者好みのシンプルなデザインも充実。

この辺りは、造作キッチンも手掛ける私にとっては、
ちょっと焼けますね。

造作キッチン風01.jpg

さて、価格と機能、それにデザインで選ばれる
システムキッチンは、建て主の奥様のこだわりもあり、
ショールームにて十分な実機検討を重ねて決定されます。

そこに、もう一手間加えることで、
見違える例となりますのが、ベースキャビネットの腰壁。

対面式では、設備配管のスペースとして、
建築工事で製作することになりますが、
このダイニング側に見えてくる腰壁に、
板材を張るだけで、オーダーキッチンのような風合いになり、
見違えるような効果があります。

さらに、その背面にある食器棚。
これらは、やっぱり造作の方が、
住まい手の要望に、細かく応えることができ、
その質感もこちらの手の中に。

そして、対面式キッチンの背後に
この造作収納が見えるため、
一体的な空間としての質感を合わせることが可能です。

既製品にあと一手間、
これが、意外に効果的な手段となります。

造作キッチン風02.jpg

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10年10月24日 04時18分56秒
Posted by: macchan
125531647560416327324.jpg

階段には、単に上下階の動線空間以外に、
さまざまな生活シーンを結びつける
役割があります。

授業でも話したように、廊下に繋がるだけでなく、
リビングから、サンルームから、
吹き抜けから・・・。
また、そこから見える風景や光、
開口部の大きさ、高さ、透明・不透明によっても、
その成り立ちは、大きく変わります。

125531650328316110067.jpg

皆さんの身近にある階段は、どうでしたか?
ちなみに、我が家の階段は、
・踏面:240mm
・蹴上:183mm
・蹴込:22mm
・階高:2928mm/16段
・直線階段
※階高=蹴上×段数ですので、
 こちらも計算してみてください。

さて、皆さんの階段と比べて、
どうだったでしょうか?

今回の階段のスケール感を体感して、
今進めている設計製図に、役立ててください。

では、レポートコメントの提出は、
ここではなくて、こちらで御願いいたします。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/

T邸階段1.jpg

<追記>
土曜日のボランティア兼課外授業に、
参加してくれました学生の皆さん、
本当に、ありがとうございました。
建て主の方も、大変感激されたご様子で、
学生さん、ありがとうございます!
と、大喜びされていました。

あの空間を見て、新しいアイディアが浮かびました。
また、仕事が増えます・苦笑。
しかし、皆さんが一生懸命に復活させてくれた
あの空間を、より住まいに取り入れたいと思います。
果たしてその結末は・・・・・、
どうぞ、ご期待下さい・笑。

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10年10月13日 04時48分27秒
Posted by: macchan
洗面所ではタオル収納などの収納確保は、
なかなか難しいところです。

特に、いわゆる1坪タイプの広さ、
洗面台とその横に洗濯機というパターンでは、
それ以外の収納スペースを確保するのは苦労します。

洗面収納1.jpg

収納家具を壁代わりにして、壁部分を無くせば、
図面のように、洗面カウンターとの距離を
750mm確保することが可能となります。

さらに、洗面所に光を取り入れるためにはもう一工夫。
こちらの例は、周囲が建て込んでいる敷地のため、
そのまま外部に窓を設けても光が期待できない。

そのため、出床を創って収納を外壁外に創りだし、
併せてその上部をトップライトとして光を取り入れる、
一石二鳥で収納と光を確保するトップライト収納。

洗面トップライト1.jpg

これですと、その用途に合わせて
収納の巾、高さは自由自在となります。
このシステムは、別の面で応用した例が便所空間。
2階のトイレでよくある1畳タイプの広さ。

現在では、薄型のミニ洗面タイプが数多く発売されて、
この部分にも設置することができますが、
ここを洗面スペースと兼用するには小さすぎる。

ここに洗面台だけのスペースを出床とすれば、
洗面カウンターと鏡、その横に化粧品類の収納棚、
そして、上部のトップライトが同時に確保できます。

これだと、昼間は照明する必要ない明るいトイレ。
その脇に、通風用のスリット窓が確保できれば、完璧。

便所トップライト1.jpg

こうして、わずか30〜40cmの空間を
外側へ求めるだけで、快適な内部空間を
取り入れることができる実例です。

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