2010年 3月の記事一覧

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10年03月19日 18時13分03秒
Posted by: hashiken
以前ウォーターフットプリントという言葉を紹介しましたが、今回はカーボン(CO2)です。カーボンフットプリントも同様人や企業の生活や生産活動に伴いライフサイクルの中で排出される量を算出されるもので、家庭では各分野毎にその量を示したデーターが有りました。それが以下に示すものです。  暖房 618.6  冷房 100.5  給湯 744.7  キッチン 213.2 照明家電1,567.7  自家用車 1,547.3  ゴミ 271.7  水道  114.1  合計 5,202.9Kg-CO2eq これは一世帯当たりの2006年基準ですが、このhpのe-デジシャクの項目で、我が家の2009年の総排出量をe-デジシャクで計算した結果は合計6,811.25Kg-CO2eqでした。データーの取り方は違うので正確な比較は出来ないですが、やはり寒冷地域であることと、車を多く使うことが数字に表れているように思いました。         また企業サイドでは、たとえば、2007年3 月から表示を行っているイギリスWalkers Crisps社のポテトチップの例をとると、次のような形式で表示されています。     過程   全体に占める割合は、じゃがいも栽培 44% 製造 30% 包装 15% 配送 9% 廃棄 2% (一袋あたり) 75g-CO2eq
このように企業は、各製品毎に、その製品のライフサイクルにそったCO2の排出量を算出して、表示している製品が増えつつあります。       同じくイギリスinnocent Drinks社のスムージーの例をとると、イギリスの1人当たり二酸化炭素排出量は1年間で7.6トン、 1日で20.8kg、そのうち13%にあたる2,700gが飲食物製品によるものであり、同社の250mlいりスムージー1本はその8.4%にあたるといしています。
日本の企業では、サッポロビールが、生ビール黒ラベルに表示している。ビールを飲む前に確かめてみては!ちなみに、CO2総排出量295gです。カーボンフットプリント.jpg
10年03月02日 08時41分40秒
Posted by: hashiken
”風を感じて仕事をする”このフレーズは、テレビのドキュメンタリー番組のタイトルですが、昔の人々は自然を相手に営みを営々と続けて来ました。けっして自然に逆らわず、自然を味方にして、あるがままに生活するしかなかったのでしょう。敵に廻せば強大で、味方にすれば、それこそ自然な営みが出来ました。現代の社会は、敵わないまでも自然をねじ伏せようとして化石エネルギーを多量に消費して、CO2の消費量を増大させてきました。このことが地球の温暖化につながった、と皆さんも思うでしょう。今この化石エネルギー依存から少しずつ脱却しようとゆう動きは、地球規模で各地で思考錯誤して方向を模索している様が見えます。”風を感じて仕事をする”このフレーズは漁師の言葉ですが、この言葉から、私はなぜか自然エネルギーのことが、頭をよぎりました。風、日射、波、雪、雨、台風など、先人達は長い年月をかけてそれぞれの対処方を作り上げて来たに違い有りません。そのことを現代人は忘れかけていたように思います。今こそ住宅の中にも、化石燃料ゼロを目指して住宅の作り方を変えてゆくことが我々建築に携わる人間の義務であると思います。全国単位には、自然エネルギーの活用が進んでいる地域もたくさんありますが、まず自分が生活する地域、自然の有り様はそれぞれ異なるのですから、その地域にあった方式を模索する必要があると思います。私たちは、もっと自然の声に耳を傾けるべきではないでしょうか?
私は”風を感じて仕事をする”ことは出来ていませんが。でも、身の回りの光や風、温度などを感じて、それを住宅に活かそうと努力しています。
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